企業会計基準委員会

企業会計基準委員会の概要

企業会計基準委員会（ASBJ）は、日本の会計基準を設定するための主要な機関であり、財務会計基準機構の内部組織として位置づけられています。ASBJは、国内外の会計基準の整備に貢献することを目的とし、特に2001年以降、国際的な基準に対応した判断や基準の策定を行っています。これにより、日本の企業は国際的な会計基準に準拠した会計処理が可能となり、透明性を高めています。

設定の経緯

日本における企業会計基準の制定は、かつて金融庁長官の諮問機関である企業会計審議会が担当していました。しかし、国際会計基準委員会（IASC）が国際会計基準委員会財団（IASCF）と国際会計基準審議会（IASB）に改組された際に、加盟国の基準設定主体は民間団体に限定されることとなりました。この変更により、日本でも新しい組織体制が求められることになりました。

そこで、財務会計基準機構が新たに設立され、その中でASBJが民間の会計基準設定主体として機能することになったのです。この体制によって、ASBJはIASBの活動に積極的に参加し、他国の会計基準設定機関と協力しながら、国際的な会計基準の整備や改善に向けて取り組んでいます。

公表内容

ASBJは、企業会計基準やそれに関連する情報を公開するために、いくつかの重要な文書を発表しています。具体的には、次の3つの主要な文書があります。

• - 企業会計基準: 企業が財務諸表を作成するための基本的な原則。
• - 企業会計基準適用指針: 企業会計基準に基づく詳細なルール。
• - 実務対応報告: 現行の基準がカバーしていない領域についての当面の取扱いを示す資料。

これらの文書を通じて、企業会計基準委員会は様々な会計上の問題に対する意見を公表し、財務報告の質の向上を目指しています。

委員一覧

2023年4月1日現在、企業会計基準委員会の委員名や構成は、同委員会の公式ウェブサイトにて公開されています。これにより、外部のステークホルダーや関心を持つ者が透明性をもってその活動を理解し、関与することが可能です。

註解

ASBJは、国際的な会計基準の影響を受けつつ、日本国内における会計基準の自律的な発展を促進することに取り組んでいます。これにより、国内企業が国際競争力を持つよう、企業の財務状況をより明確に伝える役割を果たしています。

外部リンク

• - 企業会計基準委員会（公益財団法人 財務会計基準機構）

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