伊加加志神社

伊加加志神社（いかがしじんじゃ）は、徳島県吉野川市川島町桑村に鎮座する神社です。この神社は、古くからこの地を見守ってきた由緒ある神社であり、地域の人々にとって心の拠り所となっています。

歴史

伊加加志神社の創建年代は不詳とされています。しかし、明治時代以前には「日命（ひのみこと）大明神」という名前で親しまれていました。明治3年（1870年）に現在の社名である伊加加志神社に改称され、翌明治4年5月には郷社に列せられました。この神社は、かつて吉野川の氾濫によって社地を失うという苦難を経験しましたが、その後、現在の場所へと遷座されました。この遷座は、神社の歴史において重要な出来事であり、現在もその場所で静かに佇んでいます。

祭神

伊加加志神社には、以下の三柱の神様が祀られています。

伊加賀色許売命（いかがしこめのみこと）：女神であり、この神社の主祭神の一柱です。
伊加賀色許雄命（いかがしこおのみこと）：男神であり、伊加賀色許売命とともに祀られています。
天照大御神（あまてらすおおみかみ）：日本神話における最高神であり、太陽神として広く知られています。

これらの神々は、地域の人々から厚く信仰され、日々の生活における様々な願いを託されています。

神紋

神社の紋章として、矢筈（やはず）が用いられています。矢筈は、矢の端につける弓弦を引っ掛ける部分のことで、古くから武具や装飾に用いられてきました。この神紋は、神社の歴史や由緒を象徴するものとして、大切にされています。

境内社

伊加加志神社の境内には、以下の二つの境内社があります。

恵美須神社（えびすじんじゃ）：事代主命（ことしろぬしのみこと）を祭神として祀っています。事代主命は、海の神、商売繁盛の神として信仰されています。この神社は、地域の人々にとって商売繁盛や福徳を祈願する場所として親しまれています。
* 金比羅神社（こんぴらじんじゃ）：須狭之男命（すさのおのみこと）と金山毘古命（かなやまひこのみこと）を祭神として祀っています。須狭之男命は、武神や厄除けの神として、金山毘古命は、鉱山の神、金属の神として信仰されています。金比羅神社は、航海安全や産業振興を願う人々から信仰を集めています。

これらの境内社は、伊加加志神社とともに地域の人々の信仰の中心であり、それぞれの神様がそれぞれの役割を果たしています。伊加加志神社は、歴史と文化、そして地域の人々の信仰が息づく、大切な場所です。

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