伊勢市立四郷中学校

伊勢市立四郷中学校の概要と歴史

伊勢市立四郷中学校（いせしりつしごうちゅうがっこう）は、三重県伊勢市に存在していた公立の中学校です。この学校は、戦前からの歴史を持つ神宮皇學館の学生寮を校舎として利用していました。しかし、1963年度からは皇學館高等学校に校地を貸与することが決まったため、廃校に至りました。

沿革

四郷中学校の歴史は、1947年（昭和22年）5月に始まります。この年に「四郷村立四郷中学校」として設立され、当初は近隣の四郷村立四郷小学校に併設されていました。1949年（昭和24年）4月には独立した校舎へと移転します。

1955年（昭和30年）1月1日には、四郷村が伊勢市に編入されたことを受けて、学校名も「伊勢市立四郷中学校」に改称されました。これにより、学校は伊勢市の公立中学校として正式にスタートを切ります。

1962年（昭和37年）の年末には、皇學館から伊勢市に対して四郷中学校の校地に関する譲渡要望が出され、その際の市長は高校進学難の解消を理由に協力の意向を示しました。この背景から、1963年度（昭和38年度）からは四郷中学校が倉田山中学校に統合されることが決定されました。当時、四郷中学校には384人の生徒が在籍していました。

1963年1月28日、伊勢市議会において、この統合案が承認されました。そして、1963年度からは四郷中学校の生徒が倉田山中学校に編入され、学校は正式に廃校となります。

その後は、旧四郷中学校の校地は皇學館高等学校に対して10年間無償で貸与されることとなり、学校の施設の利用が続けられました。最終的には、1964年度（昭和39年度）から新校舎の建設が開始され、1965年度（昭和40年度）には新たに2校の中学校が設立されることが目指されました。

まとめ

伊勢市立四郷中学校は、多くの生徒が学び舎として過ごした愛着のある場所でしたが、時代の変化に伴いその役割は終了しました。学校の歴史は、地域の教育における重要な一端を担っていたことを示しており、現在も多くの人々の記憶に残っています。四郷中学校の歴史の一端は、地域の教育環境や学校の運営に関する課題を浮き彫りにしており、今後も研究や振り返りが続けられることでしょう。

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