伊與田好彦

伊與田 好彦（いよだ よしひこ）氏は、1955年10月28日に愛知県で誕生した日本のバスケットボール指導者です。

氏のバスケットボール人生は、地元の西尾高校から始まり、日本体育大学へと進みました。大学を卒業後、高校教員としての道を歩みながらも、愛知県の教員チームで選手としてコートに立ち続けました。

指導者としての第一歩を踏み出したのは1983年、愛知商業高校の顧問に就任した時です。ここから、長年にわたる指導者キャリアがスタートしました。

特に大学バスケットボール界での功績は大きく、2001年からは愛知学泉大学女子バスケットボール部のヘッドコーチを務めました。この期間にチームを全国トップレベルへと引き上げ、全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）において準優勝という輝かしい成績を残しました。愛知学泉大学では2016年まで指揮を執り、多くの学生アスリートの育成に尽力しました。

大学での手腕が評価され、2012年にはバスケットボール女子ユニバーシアード日本代表チームのヘッドコーチに選出される栄誉を得ました。しかし、残念ながら大会開幕前に週刊誌の報道が問題となり、代表チームの指揮を執る機会は失われてしまいました。

愛知学泉大学を離れた後、2016年からは京都精華学園高校の顧問に就任し、再び高校生年代の指導にも携わりました。

その後、活動の場を女子バスケットボールのトップリーグであるWリーグへと移します。2018年には山梨クィーンビーズのアシスタントコーチに就任しました。同年12月には、前任の水上豊氏が退任したことを受け、急遽ヘッドコーチへと昇格し、シーズン途中のチームを率いることになりました。

そして2022年、Wリーグに新たに参入した姫路イーグレッツの初代ヘッドコーチとして招聘されました。創設間もないチームの基盤作りから任され、プロの舞台での新たな挑戦を開始しました。

伊與田氏は、高校、大学、実業団（Wリーグ）と、様々なカテゴリーで豊富な指導経験を持つベテラン指導者として知られています。選手の技術指導だけでなく、チームマネジメントや戦術構築においてもその経験が活かされており、日本バスケットボール界において重要な役割を果たしています。愛知県で育ち、選手、そして指導者として長年バスケットボールに情熱を注いできた氏の今後の活躍が期待されています。

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