伊藤剛 (野球)

伊藤 剛（いとう たけし）について

伊藤剛は1976年12月17日生まれの元プロ野球選手で、投手として日本ハムファイターズで活躍しました。神奈川県相模原市出身で、引退後は同球団のコーチとして重要な役割を果たしています。

経歴

プロ入り前

伊藤は相模原市立上溝中学校で野球を始め、ボーイズリーグの相模原ホワイトイーグルスに所属していました。その後、日大明誠高校に進学し、3年生の春には関東大会に出場しました。夏の県大会ではベスト4に進出し、卒業後は社会人野球のNTT関東に加入しました。1998年には日本選手権の準決勝で先発し、勝利に貢献し、チームを優勝に導いた実績を持っています。その才能が認められ、1998年のドラフトで日本ハムファイターズから6位指名を受けて入団しました。

プロ入り後

プロ入り初年度の1999年、伊藤は中継ぎ投手として17試合に登板し、3勝1敗1セーブ、防御率2.38というまずまずの成績を収めました。その後、2000年から2003年にかけては、一軍での登板機会はあったものの、思うような結果は得られませんでした。特に2002年には、以前から尊敬していた新谷博の背番号を引き継ぐ形で60番に変更しました。

2004年には抑え投手の故障が相次ぎ、彼自身も中継ぎとして好投するものの、右肘の故障に悩まされ、シーズンの初めにリタイアすることになってしまいます。2005年は出場がなく、ファンの期待を背負った2006年には復帰戦を迎え、数少ない登板ながらパーフェクトな投球を見せました。しかし、その後も安定した成績を残すことができず、2009年に現役引退を表明します。引退試合では三振を奪って有終の美を飾り、セレモニーも盛況に行われました。

引退後の活動

引退後、伊藤は2010年から日本ハムファイターズの球団職員として新たなキャリアをスタートしました。2013年からは二軍総合コーチとして若手育成に力を入れ、2015年からは投手コーチとしても活動を開始しました。また、2019年にはチーム統轄本部GM付特命スカウトに任命され、選手の発掘にも寄与しました。2022年からは再び現場に戻り、育成コーディネーターと二軍投手コーチを兼任。その後、2024年からは二軍投手コーチに専任されることが決まっています。

選手としての特徴

伊藤の持ち味は、スリークォーターから投げ込む140 km/h台後半のストレートです。変化球はスライダー主体で、時折フォークを交えた多彩な投球スタイルが特徴です。特にその球威は多くのスカウトに評価され、プロ入り前から注目を浴びていました。

成績と記録

伊藤の初登板は1999年の8月3日で、オリックス・ブルーウェーブ戦で救援登板として出場しました。初勝利を挙げたのは同月18日、千葉ロッテマリーンズとの試合で、初先発は1999年9月15日の福岡ダイエーホークス戦でした。以降も様々な記録を残し、彼の選手としてのキャリアは多くのファンの記憶に刻まれています。

まとめ

伊藤剛は、選手としてだけでなく、コーチとしてもプロ野球界に貢献し続けています。彼の経歴と成績は、多くの若手選手にとっての模範となるでしょう。

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