伊藤寿男

伊藤寿男：出版界を牽引した編集者、経営者

伊藤寿男（いとう としお、1934年 - ）は、日本の出版業界において、編集者、経営者として多岐にわたる足跡を残した人物です。彼は、『週刊現代』の編集長、そして『フライデー』の創刊編集長という重要な役職を歴任し、その手腕を発揮しました。現在は、月刊テーミスの編集主幹として、出版業界に貢献し続けています。

生い立ちと講談社入社

1934年、伊藤寿男は静岡県榛原郡相良町（現在の牧之原市）に生まれました。1958年に早稲田大学を卒業後、講談社に入社し、編集者としてのキャリアをスタートさせます。

編集者としてのキャリア

講談社では、『月刊現代』の編集長、『週刊現代』の編集長を歴任し、その後、学芸図書第二出版部長を務めました。再び『週刊現代』の編集長に就任した後、取締役第一編集局長に昇進。1984年には、『フライデー』の創刊編集長を兼務するという重責を担いました。

また、この間、日本雑誌協会の編集委員会副委員長、取材委員長、雑誌記者会幹事長など、業界団体の要職も歴任しました。

株式会社テーミス創業

1988年、伊藤寿男は講談社を退社し、株式会社テーミスを創業。代表取締役社長兼編集主幹として、新たな道を歩み始めました。株式会社テーミスでは、月刊誌『テーミス』を中心に、社会、経済、文化など幅広い分野の情報を発信しています。

人材育成への貢献

伊藤寿男は、出版業界の発展に貢献するだけでなく、後進の育成にも力を注いでいます。株式会社宣伝会議が主催する編集・ライター養成講座では、主要な講師の一人として、長年にわたり、多くの編集者やライターを育成してきました。彼の講座は、実践的な内容と熱意ある指導で、受講生から高い評価を得ています。

著書

伊藤寿男は、自身の経験と知識を活かし、数々の著書を執筆しています。

『編集者ほど面白い仕事はない―体験47年出版の全内幕を明かす』（テーミス、2004年）ISBN 4901331094
『マスコミとつき合う法―新聞・テレビ・週刊誌の報道攻勢に負けないために』（テーミス、1997年）ISBN 4795256322
* 『新マスコミとつき合う法―新聞・テレビ・週刊誌の報道攻勢に負けないために』（テーミス、2009年）ISBN 4901331183

これらの著書は、出版業界の内部事情や、マスコミとの付き合い方など、貴重な情報を提供しており、多くの読者に支持されています。

伊藤寿男は、編集者、経営者、そして教育者として、日本の出版業界に多大な貢献をしてきた人物です。彼の情熱と創造性は、これからも多くの人々に影響を与え続けるでしょう。

もう一度検索