伊藤庄亮

伊藤庄亮（いとう しょうすけ）は、1941年生まれの日本の外交官です。慶應義塾大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。外交官として、数々の重要な役職を歴任し、国際社会での活躍に貢献しました。


1974年には、在クウェート日本大使館占拠事件に遭遇し、人質となるという危機的な状況も経験しています。しかし、この経験を乗り越え、その後も外交官としてのキャリアを積みました。


1985年には、在タンザニア日本国大使館参事官として赴任し、1987年には外務大臣官房領事移住部旅券課長に就任しました。1990年には外務大臣官房外務参事官兼大臣官房領事移住部という要職を歴任し、同年には在ミュンヘン日本国総領事館総領事としてドイツに赴任しました。その後、1994年には在フランクフルト日本国総領事館総領事も務めています。


1996年には、内閣審議官（内閣官房内閣外政審議室）兼インドシナ難民対策連絡調整会議事務局長に就任し、難民問題にも積極的に取り組みました。1998年には、駐ガーナ兼シエラレオネ特命全権大使として、アフリカでの外交活動を展開しました。


2000年から2003年までは、駐パラグアイ特命全権大使として、南米での外交にも携わりました。


著書として、『翔ぶための視点学 : 広角度人間のすすめ』があり、外交官としての経験や視点を活かした独自の考え方を述べています。この書籍は、ロングセラーズから1978年に出版されました。


伊藤庄亮は、その豊富な経験と知識、そして卓越した外交手腕によって、日本の外交に大きく貢献した人物と言えるでしょう。また、難民問題など国際社会が抱える課題にも積極的に取り組み、国際的な平和と安定に尽力しました。

もう一度検索