伊藤望

伊藤望（いとう のぞみ）について

伊藤望は日本の元女子バレーボール選手で、1995年2月16日に長崎県佐世保市に生まれました。彼女のバレーボール人生は、小学5年生の時に先輩に誘われたことから始まりました。市立日野中学校を経て、九州文化学園高校に進学し、そこでバレーボールの才能を伸ばしました。高校時代においては、2012年のぎふ清流国体でチームの優勝に貢献するなど、早くからその実力を発揮しました。

2012年12月には、Vプレミアリーグの東レアローズとの契約が内定し、プロ選手としての道を歩み始めました。翌年の2013年度には、全日本ジュニア代表に選出され、6月にはチェコのブルノで開催された第17回世界ジュニア選手権に参加。日本チームは28年ぶりに準優勝を果たし、伊藤選手の活躍が光りました。同年10月には第1回世界U23女子バレーボール選手権にも出場し、銅メダルの獲得に寄与しました。

伊藤選手のVプレミアリーグデビューは2013年12月1日のJTマーヴェラス戦で、この試合では7得点を挙げ、印象的なスタートを切りました。2014年6月には東京オリンピックに向けた強化指定選手「Team CORE」に選ばれ、その後も東レアローズでミドルブロッカーとして活躍しました。2016年度には日本代表にも名を連ね、さらなるキャリアを築いていきました。

しかし、現役生活は怪我との戦いでもありました。2017/18シーズンにはリハビリのため出場できず、引退時には「何度も怪我や手術、リハビリをして折れそうになりました」と語っていました。2018/19シーズンには出場なしでしたが、2019/20シーズンの11月7日、東レのホームで行われた久光スプリングス戦でリリーフサーバーとして登場し、サービスエースを決めるなど復活の兆しを見せました。その後も出場機会は限られましたが、2021年6月1日に公式に引退を発表し、7年にわたる選手生活に幕を下ろしました。

引退後の2022年4月、伊藤は日本オリンピック委員会によるアスナビNEXTプログラムを活用し、聖徳大学短期大学部保育科第一部に入学しました。彼女は「スポーツを通じて子供たちと接していく中で、何か役に立てるようになりたい」と考え、新しい人生のステージに挑戦しています。在学中はスポーツ教室も担当し、指導者としての道を模索中です。2024年の卒業を予定しており、今後の活動にも期待が寄せられます。

所属チームと選手歴

• - 相浦西JVC
• - 佐世保市立日野中学校
• - 九州文化学園高校
• - 東レアローズ (2013-2021年)：#18 → #15 → #10 → #5 → #3

代表歴

• - 全日本ジュニア代表（2013年）
• - 日本代表（2016年）
• - 全日本U-23代表（2017年）
• - アジアU-23選手権（2017年・優勝）

伊藤望は多くの困難を乗り越え、スポーツ界での成功と新たな挑戦を遂げている選手として、その業績はしっかりと記憶されています。

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