伊集院光の怪電波発信基地

伊集院光の怪電波発信基地

概要

『伊集院光の怪電波発信基地』は、1995年度にセント・ギガによって制作されたラジオ番組です。パーソナリティには、人気タレントの伊集院光と内海ゆたおが起用されました。このプログラムは、サテラビューのデータ放送「スーパーファミコンアワー」の一環として提供され、聴取者には無料でアクセス可能でした。データ放送では投稿ネタの詳しい情報や収録の様子が届けられ、補完情報が特徴的です。

番組の経緯

『怪電波発信基地』は、前番組『伊集院光の放課後の王様』の後継としてスタートしました。しかし、サテラビューの利用状況が芳しくなく、放送枠縮小の影響で放送時間が夕方から深夜に移されました。その結果、スポンサーの任天堂からのフィードバックにより下品な表現が減少する中で、深夜帯の特性を生かした内容が展開されました。伊集院とゆたおは自由なトークを楽しむ様子が伺えましたが、番組は全国的にフォロワーが少なかったため、隠れたファン向けの放送といえるでしょう。

深夜放送の独特な環境

この番組の独特な環境としては、BS独立音声放送との同時放送が挙げられます。また、サテラビューを利用して特定のデータ放送を行うため、聴取者は限られた人々に留まりました。これに対し、伊集院は「50人しか聞いていない」と語るほど、リスナー数の少なさを受け止めていました。当時、伊集院が別番組で暴走する様子もこの環境があったからこそ構成されたと考えられます。

番組の内容

この番組は、基本的にリスナーからの投稿を基にした企画が中心を占めていました。以下は、特に人気のあったコーナーのいくつかです。

ドラゴンウエストIX

『ドラゴンクエスト』を模したこのコーナーでは、シナリオの人物名や地名を変更し、リスナーが奇抜な物語を作成することが求められました。やがて、TBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』でも類似の企画がスタートしました。

セクシーすごろく

リスナーからセクシーだと思う女性の仕草を集め、伊集院とゆたおが評価を下しながら進んでいくユニークなコーナーです。深夜特有の過激な投稿が多かったのが特徴でした。

学校であった怖いお話

この企画では、リスナーが恐怖体験に基づくシナリオを投稿し、その中に話の流れを無視した選択肢を追加することが求められました。これは、サウンドノベルツクールとの連動が想定されていましたが、最終的には簡素なマガジン番組として公開されました。

面白日本語大辞典

意味不明な語句を募集し、そのユーモアあふれる解説をしていくコーナーです。1996年10月から1997年2月まで続き、多くのリスナーを楽しませました。

番組の終了

『怪電波発信基地』は、サテラビュー衛星放送の特性により、放送における食現象のため放送休止が生じ、この影響を受けて1997年2月22日に終了しました。欲しい人たちへ届けられなかったこの番組も、ファンの間ではそのユニークさが今も語り継がれています。

まとめ

独特のスタイルと深夜番組ならではの自由なトークを持つ『伊集院光の怪電波発信基地』は、リスナー参加型の企画や突飛な内容が印象的な特徴でした。限定的なリスナーを持ちながらも、伊集院と内海のコンビネーションが生み出すエンターテインメントは、今も多くのファンの記憶に残っています。

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