伏見 (伏見型砲艦)

伏見（ふしみ）

伏見は、日本海軍が建造した伏見型砲艦の1番艦です。その艦名は、先代の伏見から受け継がれ、日本海軍において2隻目の「伏見」となりました。

艦歴

伏見は、藤永田造船所にて建造されました。1939年1月20日、本艦は初鷹、雪風、伊号第15潜水艦と共に艦艇類別等級表に類別されます。そして同年7月15日に竣工しました。

竣工後、伏見は日中戦争における長江遡行作戦に参加。その後、太平洋戦争では長江流域の警備という重要な任務に従事しました。1944年10月1日には、軍艦から除かれ、艦艇の砲艦へと類別が変更されました。

しかし、同年11月26日、安慶にて中国軍機の攻撃を受け、大破着底。その後、引き揚げられ上海へと曳航されましたが、終戦時には航行不能の状態でした。終戦後、伏見は中華民国に接収され、国府海軍の「江鳳 Chiang-Feng」として再出発。さらに、1949年には中華人民共和国の所属となりました。

歴代艦長

伏見の主な艦長は以下の通りです。

艤装員長
藤谷安宅 中佐：1939年4月1日 - 1939年7月15日
艦長/砲艦長
藤谷安宅 中佐：1939年7月15日 - 1940年11月15日
谷口秀志 中佐：1940年11月15日 - 1942年8月1日
繼一 少佐/中佐：1942年8月1日 - 砲艦長 1944年10月1日 - 1944年10月10日
（兼）繼一 中佐：1944年10月10日 - 1944年12月23日 （本職：第一砲艦隊司令）、以後砲艦長の発令無し。

同型艦

隅田 [II]

脚注

参考資料

国立国会図書館デジタルコレクション - 国立国会図書館
海軍大臣官房『海軍制度沿革. 巻8(1940年印刷)』海軍大臣官房、1940年。 
呉市海事歴史科学館編『日本海軍艦艇写真集 航空母艦・水上機母艦』ダイヤモンド社、2005年。
片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。

関連項目

大日本帝国海軍艦艇一覧
伏見 [I] （砲艦）

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