会津郡

会津郡（あいづぐん）

会津郡は、かつて福島県に存在した郡であり、その歴史は古代にまで遡ります。

郡域

会津郡の領域は、現在の南会津郡と会津若松市の大部分（河東町各町、大戸町小谷各町、大戸町大字小谷を除く）に該当します。ただし、これはあくまで地理的な目安であり、行政区画として正式に定められたものではありません。

歴史

8世紀に陸奥国が3分割された際、会津郡は石背国に属しましたが、その後すぐに陸奥国に再統合されました。平安時代には、耶麻[[郡]]、大沼[[郡]]、河沼[[郡]]が会津郡から分立し、これら4郡を合わせて「会津四郡」と呼ぶようになりました。

『和名類聚抄』によると、会津郡には伴々（または伴部）、多具、長江、倉精、菱方、大島、屋代、大江、余戸の9つの郷が存在しました。

近代以降の沿革

明治時代に入ると、会津郡は大きな変遷を遂げます。所属町村の変遷については、北会津郡と南会津郡の沿革を参照してください。幕末時点では、会津郡は陸奥国に属し、会津藩の領地でした。当時の記録によると、1町306村が存在していました。

1868年（明治元年）の会津戦争で会津藩が新政府軍に降伏すると、その領地は没収されました。同年には、旧会津藩領に若松民政局が設置され、その後、陸奥国が分割された際に、会津郡は岩代国に所属することになります。

旧会津藩領の事務は、一時的に上野館林藩の管轄となり、その後、館林藩と羽前新庄藩の共同管理となりました。1869年（明治2年）には若松民政局が廃止され、若松県が設置され、館林藩と新庄藩の管轄も終了しました。

1876年（明治9年）に福島県に統合され、1879年（明治12年）には郡区町村編制法が福島県で施行されたことにより、会津郡は北会津郡と南会津郡に分割されました。この時、若松城下および67村が北会津郡となり、田島村を含む99村が南会津郡となりました。これにより、会津郡はその歴史を終えました。

関連項目

消滅した郡の一覧
会津藩
* 若松城

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