伴信彦

伴信彦氏は、1963年7月生まれの日本の放射線医学者です。東京大学大学院医学系研究科修士課程を修了後、動力炉・核燃料開発事業団に入社しました。その後、東京大学医学部助手、大分県立看護科学大学看護学部講師、同助教授を経て、東京医療保健大学東が丘看護学部教授に就任しました。

2015年9月には原子力規制委員会委員に任命され、2024年9月には原子力規制委員会委員長代理に就任しました。その間、東京大学で博士（医学）を取得しています。

国際的な活動としては、国際放射線防護委員会（ICRP）第1専門委員会委員、原子放射線の影響に関する国連科学委員会（UNSCEAR）日本代表団メンバーとして、放射線影響に関する国際的な議論に参加し、最新の学術的知見の評価に取り組んでいます。これらの活動を通じて、放射線影響と防護に関する国際的な基準策定に貢献しています。

国内においては、放射線影響と防護の第一人者として、国や自治体、各種機関の委員会等において、放射線の被ばくと健康影響に関する課題の検討に参画しています。また、日本保健物理学会「暮らしの放射線Q&A活動委員会」委員長として、放射線をめぐる様々な質問への回答を取りまとめ、放射線影響・リスクに関する科学的な知識の普及に努めています。

伴氏は、放射線医学の専門家として、研究活動だけでなく、国内外の政策決定にも深く関与しています。その活動は、放射線に関する正確な知識の普及と、人々の健康と安全の確保に大きく貢献しています。原子力規制委員会委員長代理という要職にあることから、今後ますますその責任は重要になっていくと考えられます。

略歴

1988年3月：東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
1988年4月：動力炉・核燃料開発事業団入社
1993年4月：東京大学医学部助手
1998年4月：博士（医学）取得（東京大学）
1998年4月：大分県立看護科学大学看護学部講師
2004年4月：大分県立看護科学大学看護学部助教授
2011年4月：東京医療保健大学東が丘看護学部教授
2015年9月19日：原子力規制委員会委員
2024年9月：原子力規制委員会委員長代理

活動

国際放射線防護委員会 (ICRP) 第１専門委員会委員
原子放射線の影響に関する国連科学委員会 (UNSCEAR) 日本代表団メンバー
日本保健物理学会「暮らしの放射線Q&A活動委員会」委員長

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