伴義太郎

伴 義太郎 / 三笘 義太郎

福岡県大野城市出身の元プロ野球選手（投手）、伴 義太郎（ばん よしたろう）。1972年7月2日に生まれ、右投げ右打ち。プロ入り後の1993年からは登録名を三笘（みとま）義太郎に変更している。

筑陽学園高からプロへ

筑陽学園高校で投手として活躍した伴は、1990年のプロ野球ドラフト会議において、阪神タイガースから6位指名を受け、プロの門を叩いた。高校時代、彼は同期の野口理夫や1学年下の工藤慎明に次ぐ4番手投手という位置づけだったが、中央球界ではあまり知られていない「隠し玉」として関係者の間で話題となった。特に、彼のストレートには将来性を感じさせるものがあり、球団は長期的な育成プランのもとでの獲得を決めた。入団に際し、「自分の苗字に引っ掛けて『バンバン投げます！』」と語ったコメントは、当時、彼の意気込みを示すものとして多くのメディアに取り上げられた。

野球留学と二軍での活躍

プロ入り後、伴は背番号69を背負い、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせた。登録名が伴義太郎だった1992年には、チームの方針によりアメリカ合衆国へ渡り、MLBのデトロイト・タイガース傘下のマイナーリーグで野球留学を経験し、異国の地で投球術を磨いた。

1993年には登録名を三笘義太郎に変更。この年、彼はウエスタン・リーグにおいて、規定投球回をクリアするまで登板を果たし、3勝4敗1セーブという成績を残した。中でも特筆すべきは、同年8月8日のウエスタン・リーグ公式戦、対オリックス戦でのピッチングである。当時、驚異的なペースで安打を量産し、30試合連続安打を記録中だったオリックスの鈴木一朗（後のイチロー）を、この試合で3打席すべて無安打に抑え込み、連続安打記録をストップさせるという快挙を成し遂げた。この活躍は、彼のポテンシャルの高さを証明し、一軍での活躍への期待を大きく膨らませるものだった。

怪我、そして引退

しかし、順調なキャリアアップが期待された矢先の1994年、伴は右肩に痛みを抱えるようになる。この右肩痛は深刻で、彼の投球に大きな影響を与えた。懸命なリハビリや調整が続けられたものの、残念ながら一度も一軍の公式戦のマウンドに立つことは叶わなかった。怪我の影響から本来の投球を取り戻すことができず、1997年シーズンをもって、彼は現役からの引退を決断した。

プロ野球選手としての一軍での登板は実現しなかったが、二軍での粘り強い投球や、将来のスーパースターとなるイチローの連続安打を止めた memorable な一戦は、彼のプロ野球キャリアにおける重要な足跡として記憶されている。

（注：本記事は提供された情報に基づき作成しています。詳細なプレイ内容や人物評は含まれていません。）

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