佃斎場

大阪市立佃斎場：西淀川区の斎場と火葬場の概要

大阪市立佃斎場は、大阪市西淀川区佃に位置する、火葬場と葬儀場を一体化した公営施設です。地域の葬儀を支える重要な役割を担っており、長年多くの市民に利用されてきました。

アクセスと施設規模

阪神なんば線出来島駅から徒歩約8分、大阪シティバス佃六丁目バス停から徒歩約1分と、公共交通機関を利用したアクセスが容易です。敷地面積は約3091㎡、建築面積は約761.48㎡の規模を有しています。

火葬施設の特徴

火葬炉は4基あり、灯油を燃料として使用しています。これは大阪市立の斎場の中では唯一で、他の斎場では都市ガスを使用しているのが一般的です。火葬炉と付属設備は鉄骨スレート葺きの建物内に収められており、高さ約20mの煙突から煙が排出されます。火葬開始から5～10分間は煙が見られることがありますが、これは灯油燃料を使用しているためです。時折、近隣を通る阪神なんば線からも煙突が見られることがあります。

この灯油燃料の使用は、大規模災害発生時の迅速な火葬業務対応を目的としています。都市ガスを使用する斎場と比べて、災害時の安定供給に優れていると判断されているためです。

葬儀場と待合室

葬儀を行うための斎場が1室備えられています。また、ご遺族や参列者の方々が故人を偲び、休憩できる待合室も設けられています。

斎場の歴史と将来

1980年代には、現在の茅葺き屋根風の建物が建てられました。しかし、老朽化が進んでいるため、現在、改築または廃止が検討されています。特に、近年の小林斎場の改築計画と関連して、佃斎場の将来が注目されています。小林斎場では、火葬炉の増強と都市ガスへの燃料転換が行われる予定で、その後に佃斎場の閉鎖も視野に入れていると見られています。

まとめ

大阪市立佃斎場は、地域住民にとって重要な役割を担う施設ですが、老朽化と燃料の問題から、今後の存続が危ぶまれています。アクセスが良く、地域に密着した施設であるだけに、今後の動向が注目されます。

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