概要
大阪市住吉区にある
阪堺電気軌道の住吉停留場(駅番号 HN10)は、阪堺線と上町線の重要な結節点です。上町線は当停留場が終点ですが、全列車が阪堺線の我孫子道・浜寺駅前方面へ直通します。運行系統上、上町線が本線、阪堺線恵美町方面が支線のような位置づけです。
歴史
住吉停留場は、
1910年に南海鉄道上町線の住吉神社前駅として開業後、翌年には旧
阪堺電気軌道の住吉停留場が開業。
1915年に南海鉄道が旧
阪堺電気軌道を合併し、両停留場が統合されました。その後、会社変遷を経て
1980年に現在の
阪堺電気軌道の停留場となります。
2016年には上町線住吉 -
住吉公園間が廃止され、上町線の終点となりました。その歴史的な価値から、
2018年には
土木学会選奨土木遺産に選定されています。
停留場構造
住吉停留場は、阪堺線と上町線が交差する住吉交差点を中心に、現在3面3線を有します。交差点東側には上屋付きホーム(
天王寺駅前方面)、北側と南側には安全地帯を兼ねたホーム(北:恵美須町方面、南:浜寺駅前・我孫子道方面)があります。かつては西側にもホームがありましたが、
住吉公園間廃止に伴いなくなりました。運行上の要衝として渡り線も複数設置されています。南側ホーム付近には待合スペースが設けられています。正月期間は、我孫子道方面への下り列車が交差点南側の臨時ホームで乗降扱いを行います。
乗り換えと運賃
当停留場は阪堺線と上町線の乗り換え指定駅です。過去には区間運賃制度により、乗り換えで運賃が高くなるケースがありましたが、2011年の全線運賃均一化(大人200円)で解消されました。現在、乗り換えが可能な区間は限定されており、阪堺線恵美須町 - 東粉浜間と上町線
天王寺駅前 - 神ノ木間を相互利用する場合に限られます。恵美町 - 東粉浜間から堺市内へ向かう場合は、我孫子道停留場以外での乗り換えはできません。
周辺環境
周辺には、
住吉大社や
住吉公園といった主要な施設があります。
大阪府住吉警察署や病院なども立地しています。かつては
大阪市営バスの停留所もありましたが、現在は廃止されています。
隣の停留場
- - ■阪堺線:東粉浜停留場(HN61)- 住吉停留場(HN10) - 住吉鳥居前停留場(HN12)
- - ■上町線:神ノ木停留場(HN09)- 住吉停留場(HN10) - (阪堺線)住吉鳥居前停留場(HN12)
(廃止)かつての上町線:
住吉停留場(HN10) -
住吉公園停留場(HN11)