住箱

住箱（じゅうばこ）

住箱は、日本の新潟県三条市に本社を構えるアウトドア総合メーカー、スノーピークが開発したトレーラーハウスであり、建築家・隈研吾氏との共同プロジェクトです。このモバイルハウスは、「住まいと自然との調和」をテーマに設計され、多機能でありながらも心地よい空間を提供します。

デザイン特性

住箱の特徴的なデザインは、外壁と内壁に使用されている檜の合板材によって、パネルが不規則に配置されています。この構造により、設置された状態でもトレーラーであることを一切感じさせず、日常生活を柔らかく包み込む雰囲気を持っています。

また、住箱は単なる居住空間を超えており、外に飛び出したパネルはテーブルや台として利用できるため、屋外とのつながりを強化しています。さらに、内外を結ぶ役割を持つ大型の窓やガラスのドアは、木のパネルで閉じればシンプルな箱のように見え、多様な表情を楽しむことが可能です。このように、オープンな状態とクローズドな状態のどちらでも楽しめるデザインが特徴的です。

多用途な利用方法

住箱は、単なるキャンピングトレーラーとしての利用にとどまらず、セカンドハウス、バー、アパレルのセレクトショップ、コーヒーの焙煎所、歯科医院、生花店など、様々な目的で多用途に利用されています。これにより、住箱は住まいだけでなく、ビジネスの場としても活躍できる柔軟性を持っています。

販売と評価

2017年4月20日には、東京・銀座のGINZA SIXの5階にスノーピークモバイル銀座がオープンし、住箱の直営販売店として機能しています。ここでは、実際に住箱を体験できるスペースが設けられており、訪れる人々にその魅力を直接感じてもらうことができます。

住箱は、そのユニークなデザインと機能性で、2017年度のグッドデザイン賞のベスト100にも選定されています。これは、デザインのみならず、その実用性や環境との調和を考慮した点が高く評価された結果です。

まとめ

住箱は、アウトドアと居住空間の融合を実現した革新的なトレーラーハウスです。自然との調和を重視した設計により、リラックスできる空間を提供し、多様な用途での利用が可能です。新たなライフスタイルを提案する住箱は、今後さらに注目を浴びることでしょう。

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