佐々木一輝

佐々木一輝

佐々木 一輝（ささき いっき）は、1991年2月19日に徳島県徳島市で生まれた日本の元プロサッカー選手である。現役時代は主にフォワードとして活躍したが、キャリアの中ではディフェンスライン、特に左サイドバックでもプレーした経験を持つ。

幼少期から大学時代

彼のサッカーキャリアは、地元徳島で小学校1年生の時に始まった。少年時代からボールを追いかけ、技術を磨いた佐々木は、徳島県立徳島商業高等学校へと進学する。高校3年生時には、全国高校サッカー選手権大会に出場。この大会で頂点に立った広島皆実高校を相手に、得点を挙げるという印象的な活躍を見せた。

高校卒業後、佐々木は京都産業大学に進学。大学サッカーの世界に身を投じた。2年生の頃にはチームの主力としてレギュラーの座を掴み、3年生時には関西学生サッカーリーグ2部での優勝と、1部リーグへの昇格を経験するなど、チームの躍進に大きく貢献した。大学での活躍は、プロサッカー選手への道を切り開くこととなる。

プロキャリア

2013年、佐々木は故郷のクラブである徳島ヴォルティスに加入し、プロキャリアをスタートさせた。プロの世界に足を踏み入れた後、Jリーグのピッチに初めて立ったのは、2013年7月7日に行われたJ2リーグ第23節、ギラヴァンツ北九州戦であった。徳島ヴォルティスでは4シーズンにわたりプレーし、2016年8月27日には天皇杯1回戦のFC徳島セレステ戦で、プロとして公式戦初得点を記録している。しかし、2016年シーズン終了をもって、契約満了に伴い徳島ヴォルティスを退団することとなった。

新たな挑戦の場として佐々木が選んだのは、カターレ富山であった。2017年に加入した富山では、当初フォワードとして登録されていたものの、チームの戦略や状況に応じて、左サイドバックとして起用される機会も得た。このコンバートとも言える経験は、彼の選手としての幅を広げるものとなった。カターレ富山でのプレー中に、2017年3月26日のJ3リーグ第3節グルージャ盛岡戦で、自身にとって記念すべきJリーグ初得点をマークしている。カターレ富山には2021シーズンまで5年間所属し、2021年12月4日に契約満了による退団が発表された。

カターレ富山を離れた後、佐々木は2022年に北信越フットボールリーグに所属する富山新庄クラブへ移籍。アマチュア契約ながらも、選手として引き続きプレーを続けた。地域リーグの舞台でも培ってきた経験を発揮したが、2024年9月11日、自身のソーシャルメディアなどを通じて、プロ・アマチュアを含めた約11年間にわたるサッカー選手としての現役引退を表明した。

個人記録・代表歴・タイトル

プロキャリアにおける主な記録は以下の通りである。

Jリーグ初出場: 2013年7月7日 J2第23節 vs ギラヴァンツ北九州 (本城)
公式戦初得点: 2016年8月27日 天皇杯1回戦 vs FC徳島セレステ (鳴門大塚)
Jリーグ初得点: 2017年3月26日 J3第3節 vs グルージャ盛岡 (いわスタ)

また、ユース年代ではU-18日本代表に選出された経験も持つ。

大学時代には、京都産業大学の一員として以下のタイトルを獲得している。

関西学生サッカーリーグ2部 (2011年)

所属クラブ歴

プロキャリアにおける主な所属クラブは以下の通り。

徳島ヴォルティス (2013年 - 2016年)
カターレ富山 (2017年 - 2021年)
* 富山新庄クラブ (2022年 - 2024年)

サッカー選手としてのキャリアを地元徳島から始め、北陸の地でも活躍を見せ、ポジション変更も経験しながら長きにわたりピッチに立ち続けた佐々木一輝は、2024年にその選手人生に幕を下ろした。

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