佐々木正峰

佐々木正峰（ささき まさみね、1941年生まれ）は、日本の元独立行政法人国立科学博物館長であり、文化庁長官を務めた人物です。彼のキャリアは、日本の学術・文化行政に深く関わり、その発展に大きく貢献しました。

生い立ちと学歴

佐々木正峰は、埼玉県出身で、埼玉県立熊谷高等学校を卒業後、東京大学法学部第2類（公法コース）に進学しました。東京大学卒業後の1968年4月に文部省に入省し、官僚としてのキャリアをスタートさせました。

文部省・文化庁でのキャリア

文部省（現在の文部科学省）では、大学学術局技術教育課を皮切りに、文化庁著作権課、文部省教育助成局、文部省学術国際局研究機関課長など、多岐にわたる部署を経験しました。1992年（平成4年）には、文部省大臣官房会計課長に就任し、省全体の予算管理を担いました。

1994年7月には文部省高等教育局私学部長、1996年1月には文部省体育局長、1997年7月には文部省高等教育局長と、要職を歴任し、日本の教育行政を推進しました。

2000年6月には、文化庁長官に就任しました。文化庁長官として、日本の文化芸術の振興、文化財の保護など、幅広い分野でリーダーシップを発揮しました。

国立科学博物館長として

2002年1月、独立行政法人国立科学博物館長に就任しました。国立科学博物館長として、博物館の運営、研究活動の推進、展示の充実などを通じて、科学技術の普及・啓発に貢献しました。2009年8月1日に国立科学博物館長を退任し、その後は顧問となりました。

退任後

2016年春の叙勲で、瑞宝重光章を受章しました。長年にわたる学術・文化行政への貢献が認められたものです。

また、特定非営利活動法人日本デジタルアーキビスト資格認定機構会長を務めるなど、退任後も幅広い分野で活躍しています。

佐々木正峰は、日本の学術・文化行政において重要な役割を果たし、その功績は多岐にわたります。彼のリーダーシップと専門知識は、日本の文化政策と科学振興に大きな影響を与えました。

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