佐々木芳史

佐々木 芳史

NHKに所属するアナウンサー、佐々木芳史（ささき よしふみ）氏は、1992年10月20日に生まれ、秋田県秋田市で育ちました。秋田県立秋田高等学校を卒業後、日本大学で学び、2016年にNHKに入局しました。

アナウンサーとしての第一歩は福井放送局から始まりました（2016年度 - 2019年度）。この間、新人として「どーも、NHK」でお披露目されたほか、情報番組「情報たら福 いこっさ!きこっさ!」で司会を務め、福井県のニュースや中継、リポートなどを担当しました。また、全国放送の「NHKニュース おはよう日本」や情報バラエティ番組「あさイチ」の地方からの中継コーナー「JAPA-NAVI」にも出演し、経験を積みました。

続いて、盛岡放送局へ赴任しました（2020年度 - 2022年度）。盛岡時代には、「あさイチ」の別のコーナー「シェア旅」「おでかけライブ」を担当したり、学生技術の祭典である「高専ロボコン」の東北ブロック大会で司会を務めたりと、多岐にわたる番組に関わりました。年末の「ゆく年くる年」や「サタデーウオッチ9」にも出演しています。盛岡での主な担当番組は「おばんですいわて」で、金曜日のキャスターを務めました。この際、担当曜日と名前をもじって「ささきんようび」というニックネームで呼ばれることもありました。また、同番組内のコーナーVTRでは「ふみたろう」名義でナレーションを担当するなど、親しみやすい一面も見せていました。若者向け番組「Iwateen」でも「ふみたろう」としてナレーションを担当し、後半の生放送ニュースにも出演していました。岩手県内のニュースや中継、リポート、「おつまみラジオ」といったラジオ番組にも携わっています。

盛岡放送局勤務中の2022年3月18日、深夜に岩手県沖を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。この時、佐々木アナウンサーは自宅から緊急で放送局へ駆けつけ、地震発生からわずか約10分後の盛岡放送局からの緊急中継に臨みました。急いで駆けつけたため、雪で濡れた髪や乱れたシャツ姿のまま画面に登場しました。放送の中で彼は、東日本大震災があった3月という時期に起きた地震であることに触れ、「思い出して不安になった方もいるかもしれません。まずは一度深呼吸をしてください」と、強い揺れに見舞われた地域の視聴者に寄り添う言葉をかけました。この親身な呼びかけは、放送後、SNSなどを通じて大きな反響を呼び、視聴者からは共感や称賛の声が多く寄せられました。災害発生時の冷静かつ視聴者に配慮した対応は、アナウンサーとしての使命感を強く印象づけました。

2023年度からは東京アナウンス室に勤務しています。東京では、ナレーション番組「さわやか自然百景」や「どーも、NHK」のリポーターを担当。2024年にはパリパラリンピックや第91回NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール（小学校・中学校の部）の司会を務め、音楽コンクールでは「インタビューここから」で武井壮氏への聞き手も担当しました。また、大晦日には第75回NHK紅白歌合戦でラジオ司会を務めるなど、全国的な大きなイベントにも携わっています。

東京アナウンス室への異動後も、2023年4月からは「土スタ」の司会を2025年3月まで務め、「あさイチ」では2023年4月から2025年3月までリポーターとして出演するなど、様々な番組で活躍しました。現在の担当番組としては、2025年4月より「新・BS日本のうた」の司会を務めることが決まっており、「首都圏ネットワーク」ではリポーターやニュースリーダーを担当する予定です。このほかにも、不定期で「首都圏・関東甲信越のニュース」や、祝日の「ニュース645」でキャスターを務めています。

佐々木アナウンサーは、落ち着いた語り口と、特に災害時の視聴者に寄り添う姿勢で知られています。同期には浅野里香氏や川﨑理加氏など、現在各方面で活躍するアナウンサーがいます。地方局での豊富な経験と、東京異動後の全国・首都圏での幅広い活動を通じて、今後も多方面での活躍が期待されるアナウンサーです。

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