佐世保工業高等専門学校

佐世保工業高等専門学校

佐世保工業高等専門学校（させぼこうぎょうこうとうせんもんがっこう、英称: National Institute of Technology, Sasebo College）は、長崎県佐世保市沖新町に位置する国立の高等専門学校です。この学校は1962年に設立され、日本全国に51校存在する国立高等専門学校の一つです。略称は「佐世保高専」として広く親しまれています。

概要

長崎県内で唯一の高等専門学校であり、専門的な教育を提供しています。ここで学ぶ学生は「生徒」ではなく「学生」と呼ばれ、教員たちは職員室ではなく、各学科の教官室を持っています。学年によって制服が異なり、3年生までは制服が義務づけられていますが、4年生以上は私服での登校が許可されています。また、専攻科も設置されており、2年間の専門教育が行われます。

学科と専攻科

高専では、以下の学科が設置されています。これらは準学士課程として位置づけられています。

• - 機械工学科
• - 電気電子工学科
• - 電子制御工学科
• - 物質工学科

また、学士課程として以下の専攻科があります。

• - 複合工学専攻

歴史

佐世保工業高等専門学校は1962年に開校しました。当初は機械科と電気電子工学科が設置され、初代校長には元九州大学教授の大脇策市が就任しました。その後、数度の学科改編を経て、1997年には専門的な専攻科が新たに設置されるなど、教育内容の充実が図られています。

主な出来事

• - 1966年には工業化学科が新設され、1969年には1・2年生が全寮制に移行しました。
• - 1988年に機械工学科が改組され、1991年には工業化学科が物質工学科に改称されました。
• - 最近では、2009年に技術室が組織され、学生たちの研究活動が一層促進されています。

マスコットキャラクター

学校のマスコットキャラクターとして『メカアゴ君』と『メカタツ君』が存在しています。これらは学校の活動や文化を象徴する存在として、多くの学生や地域の人々に親しまれています。

著名な卒業生

この高専を卒業した著名な人物には、高尾慶二（写メール開発者）、中尾充宏（数学者）、香田哲朗（アカツキ共同創業者・CEO）などがいます。彼らは様々な分野で活躍しており、学校の教育が実社会で役立てられています。

特徴的な活動

2003年には映画『ロボコン』において、電子制御科が製作した二足歩行ロボットが登場しました。このロボットは学生たちの手によって製作され、映画にも出演しました。また、全国高専ロボットコンテストでは数回にわたり賞を受賞するなど、技術力の高さが証明されています。

アクセス

佐世保高専へのアクセスは、公共交通機関を利用することが可能です。西肥バスでは「沖新町」または「東浜行き」で「自動車検査登録事務所前」で下車し、JR佐世保線の日宇駅からは徒歩約20分です。周辺には地域の学校やショッピングセンターもあり、学生生活の便も整っています。

まとめ

このように、佐世保工業高等専門学校は理工系の知識を身につけるための重要な拠点であり、多くの優れた技術者や研究者を輩出してきました。これからも地域社会に貢献しながら、学生たちの学びの場としての役割を果たしていくことでしょう。

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