佐世保市立野崎中学校

佐世保市立野崎中学校の歴史と概要

佐世保市立野崎中学校は、長崎県佐世保市野崎町に位置していた公立の中学校です。この学校は1947年に設立され、2016年3月末に閉校するまでの約69年間、地域の教育に貢献してきました。野崎中学校は、佐世保市立愛宕中学校と統合される形でその歴史を閉じました。

歴史

佐世保市立野崎中学校は、学制改革に伴い1947年4月1日に設立されました。当初は、佐世保市立俵浦小学校に併設されて「佐世保市立俵浦中学校」としてスタートしました。設立から25年後の1972年に、校名が「佐世保市立野崎中学校」に変更されました。

校が創立から65周年を迎えたのは2012年で、多くの思い出とともに多くの生徒が巣立っていきました。しかし、2016年に統合が決まり、閉校の日を迎えることになりました。

校訓と校歌

野崎中学校は、「信愛・自主・努力」という校訓のもと、教育活動を展開していました。この理念は、生徒たちが学び舎での生活を通じて、信頼し、自己を重んじ、努力を重ねることを促すものでした。

また、校歌は1973年に制定され、作詞は中嶋英治、作曲は菅沼義重によるものでした。校歌の詞には学校名「野崎中学校」が各番の最後に登場し、愛着を深める要素となっていました。

校区と学区

校区には佐世保市立俵浦小学校や佐世保市立庵浦小学校が位置しており、地域の子どもたちを対象にした教育が行われていました。このような背景からも、地域に根ざした教育方針が強調されていました。

重要な出来事

学校の沿革には多くの出来事があります。1951年には新校舎が完成し、その後も様々な施設が整備されました。1954年には校歌が制定され、1956年には校旗も作られました。

1972年には校名変更が行われ、新たなスタートを切った野崎中学校ですが、1973年の新校歌制定や校旗制定も重要な出来事でした。1985年には鉄筋コンクリートの新校舎が完成し、学校施設は充実していきました。

最後の年月

閉校までの最後の数年、学校は地域とのつながりを大切にし、特に2008年からは学校給食を開始するなど、より良い教育環境を整える努力を続けていました。しかし、2016年に愛宕中学校に統合される決定が下され、閉校が実現しました。

周辺環境

学校の近くには、特別養護老人ホーム海南荘や、佐世保市立俵浦小学校などがあり、地域との関わりが深かったことが窺えます。また、交通アクセスも良好で、最寄りのバス停は「野崎」バス停、近隣の道路としては長崎県道149号俵ヶ浦日野線がありました。

結論

佐世保市立野崎中学校は、地域の教育の場として69年もの長い歴史を持っていました。その教育理念や多くの取り組み、地域との密接な関係は、今でも多くの卒業生や地域住民の心に残っています。校名は消えましたが、その軌跡はこれからも語り継がれていくことでしょう。

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