佐倉市立中央公民館

佐倉市立中央公民館：地域と文化を繋ぐ拠点

佐倉市立中央公民館は、千葉県佐倉市に位置する公民館です。1947年、佐倉町公民館として開館して以来、地域住民の学習や文化活動の拠点として、長年にわたって貢献しています。特に、全国的にも珍しい4年制の市民カレッジは、公民館の大きな特色となっています。その功績から、2016年には文部科学省による第68回優良公民館表彰で優秀館に選定されました。

歴史：町の変化とともに歩む

公民館の歴史は、佐倉町の変化と密接に結びついています。

1947年：佐倉町立実践女学校の校舎を転用して、佐倉町公民館が開館しました。
1949年：鏑木町へ移転。東福寺の客殿を改修して使用することになりました。
1954年：佐倉市発足に伴い、佐倉市公民館に改称されました。
1965年：佐倉市中央公民館に改称されました。
1971年：旧佐倉市役所庁舎を転用して公民館として使用されました。
1975年：旧佐倉東高校跡地に新築工事が開始されました。
1976年：新築落成、現在の「佐倉市立中央公民館」となりました。
1991年：市民カレッジ開講に向けた増改築工事が始まりました。
1992年：増改築工事が完了し、市民カレッジが開設されました。

移転や改築を繰り返しながら、公民館は常に時代のニーズに対応し、地域住民の学習の場として発展を遂げてきました。

主な活動：地域社会への貢献

中央公民館では、多様な活動を展開しています。

博物館セミナー(1994年～2002年): 8年間で43施設を訪問し、地域と博物館のかかわり、文化によるまちづくりを学ぶセミナーを開催しました。地域文化への理解を深める活動として大きな役割を果たしました。
戦後50年記念文集「あゆみ」の発刊(1995年): 60歳以上の市民の戦後体験をまとめた文集を発行。貴重な地域史料として、現在も活用されています。

これらの活動を通じて、中央公民館は地域社会に貢献し続けています。

市民カレッジ：生涯学習の支援

1978年に「佐倉市高齢者短期大学校」として始まり、1984年には「生きがい学園」、そして1992年には4年制の「市民カレッジ」へと発展しました。現在では、1、2年目は基礎課程である「であい課程」、3、4年目は福祉、歴史、情報、元気の4コースから選択する選考課程となっています。

4年間の学習を通して、地域社会への貢献意欲を高め、卒業生は市内でのボランティア活動にも積極的に参加しています。市民カレッジは、生涯学習を支援する上で重要な役割を果たしています。

建物：充実した施設

公民館は公民館棟とカレッジ棟から構成されています。

公民館棟:
1F：大ホール（400㎡）、
2F：研修室3室、プレイルーム、
3F：調理室、和室、会議室、アトリエ、工芸室

カレッジ棟:
2F：学習室2室、
3F：学習室1室

それぞれの部屋は、講演会、会議、研修、創作活動など、多様な用途で使用されています。

アクセス

京成佐倉駅南口、JR佐倉駅北口から徒歩20分
路線バス「岩淵薬品本社前」下車、徒歩10分

佐倉市立中央公民館は、アクセスも良好で、地域住民にとって利用しやすい施設となっています。

もう一度検索