佐川潔

佐川 潔（さがわ きよし）

1970年5月19日、秋田県秋田市に生まれた佐川潔は、右投右打の元プロ野球選手（投手）である。秋田県の金足農業高校を卒業後、1988年のドラフト会議で読売ジャイアンツから3位指名を受け、プロの世界へ足を踏み入れた。

ジャイアンツ入団後、プロ1年目の1989年にはMLBミネソタ・ツインズ傘下A級バイセイリア・オークスへ野球留学し、海外での経験を積んだ。しかし、ジャイアンツでは一軍公式戦への出場機会を得られず、1992年シーズン終了後、テストを経てオリックス・ブルーウェーブへ移籍。オリックスでも一軍昇格は叶わず、1993年11月にはテスト合格後の金銭トレードにより日本ハムファイターズへ移籍した。日本ハムでも一軍のマウンドを踏むことはなく、プロ在籍期間を通じて一度も一軍公式戦に出場することなく、1995年10月に現役生活を終えた。

佐川潔は、最速147km/hを記録する力強いストレートを最大の武器とする速球派投手であり、その速球から「佐川急便」というニックネームでも呼ばれた。ストレートに加え、カーブやフォークも持ち球としていた。しかし、プロの世界では極度の制球難に苦しんだ。二軍通算49イニングで70もの四死球を記録した数字は、その課題の深刻さを物語っている。さらに、右肩痛や右指の血行障害といった度重なる故障にも見舞われた。これらの制球難と故障が相まって、彼のプロ野球選手としてのキャリアは厳しいものとなり、ついに一軍の舞台に立つことは叶わなかった。

プロ野球界を離れた後、佐川潔は柔道整復師の資格を取得し、故郷である秋田県に戻った。現在は、秋田県内で自身の整骨院を開業しており、地域社会において柔道整復師として活動を続けている。

年度別投手成績:
一軍公式戦出場なし

背番号:

• - 54 （読売ジャイアンツ、1989年 - 1992年）
• - 60 （オリックス・ブルーウェーブ、1993年）
• - 66 （日本ハムファイターズ、1994年 - 1995年）

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