佐武広命

佐武廣命の生涯と家族

佐武 廣命（さたけ ひろうじ、1839年 - 1912年）は、明治時代に活躍した兵士であり、和歌山県で生まれました。その後、東京に移住し、東京青山霊園で息を引き取ります。廣命の名は、特に彼が関与した神風連の乱において知られています。

神風連の乱

1876年10月24日、熊本市で発生した神風連の乱（または敬神党の乱）において、廣命は歩兵第十三聯隊の中尉として参戦しました。この反乱は、明治政府への反発として起こったもので、多くの士族が立ち上がりました。彼は連隊旗を奪還し、その後再び神風連に奪われることを防ぐため、軍旗を腹に巻き付けて熊本城に籠城。奮闘の末、彼は負傷しながらも、崩壊寸前であった官軍を救い、勝利へと導きました。

廣命が戦った際、彼の鮮血が旗に染み込んだことから、この旗は「血染めの軍旗」として有名になりました。これにより、彼の勇気と献身は後世に語り継がれることとなります。また、明治12年には、皇居の三の丸尚蔵館において、明治天皇の命による『人物写真帖』に、彼の写真が陸軍少将正五位勲三等として収められました。これは、彼が当時の日本において軍人として認められた証といえるでしょう。

家族

廣命の家族構成についても触れておきたいと思います。

• - 母: 半（1816年 - 1886年）、山村家出身
• - 妻: 喜代（1844年 - 1932年）、和歌山県士族鈴木源五右衛門の長女
• - 弟: 駒次郎（1866年没）
• - 子:

- 長男: 保太郎（1864年 - 1945年）
- 次男: 好三郎
- 長女: 政恵（1870年 - 1869年）
- 次女: 敏尾（1876年 - 1956年）

長男の保太郎は、日本輪友会の会員でもあり、1874年には慶応義塾幼稚舎の教師として活躍しました。彼はまた、秋田銀行の支配人を務めるなど、広範な影響を持っていました。

保太郎の家族

保太郎の妻は雅（1867年 - 19313年）、和歌山県士族野口惟和の長女であり、彼らの子供たちもまた多くの家族を築いています。彼の家族構成は次の通りです。

• - 長女: 喜美（小島千代輔の妻）
• - 次女: 香代（1890年 - 1984年、中西義栄の妻）
• - 長男: 千代光（1893年 - 1949年）
• - 次男: 八千穂（1897年 - 1903年）
• - 三男: 巌（1905年 - 1987年）

このように、佐武廣命の家族は明治時代の日本において、多くの影響を与え続けました。彼の名声とその子孫による発展は、日本の歴史において重要な一部を形成しています。

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