佐田樹理

佐田 樹理について

佐田樹理（さだ じゅり、現姓：宮下）は、1982年6月18日に生まれた日本の元女子バレーボール選手です。彼女は福岡県三井郡大刀洗町出身で、幼少期から大林素子に憧れてバレーボールを始めました。小学校3年生からこのスポーツに夢中になり、高校生時代には熊本信愛女学院高校で春高バレーやインターハイなど、数々の大会に出場しその名を知られるようになります。1999年には世界ユース選手権で金メダルを獲得し、アジアユース選手権では準優勝を収め、2000年にはアジアジュニア選手権でも準優勝と、国際大会でもその実力を証明しました。

卒業後、佐田はJTマーヴェラスに加入し、レフト、ライト、リベロなど複数のポジションをこなすことで知られるユーティリティープレーヤーとしてチームに貢献しました。2003年には全日本代表に選出されたものの、2005年にはJTを退部。しばらくして、日立佐和リヴァーレに移籍し、そこでの06-07年シーズンには主将を務め、チームを率いる重要な役割を果たしました。

2007年5月に黒鷲旗大会を終えた後、佐田は現役を引退しました。引退後は、同年6月にJTサンダーズの選手である宮下雅寛と結婚し、バレーボール界において引き続き影響を与え続けます。また、春高コーチングキャラバンでは、東京都立駒場高校や岡山県立玉野光南高校でコーチングを行い、後進の指導に力を注ぎました。

家庭を築いた後の2009年3月には第一子を出産し、2013年12月には第二子も迎えました。2011年からは佐賀県鳥栖市でボディメンテナンスサロン「Bright Up」を経営し、多忙な母親業とビジネスを両立させています。さらに、2016年にDAZNがバレーボールを配信開始すると、佐田は解説者やリポーターとしても活動を始め、九州を中心にバレーボール教室や講演も行うようになりました。

2021年にはULTインストラクターとしても活動を開始し、女性のためのセミナー講師として幅広い分野で講演や研修を行っています。特に女性活躍のための女性ホルモン講座や管理職研修などに力を入れ、全国各地で活動を展開しています。2024年には福岡で開催された『Best Of Miss福岡大会』でMrs.SDGs部門のグランプリを受賞し、他に2つの特別賞も獲得しました。

エピソード

佐田樹理の経歴には多くのエピソードがあります。1999年のU-17世界大会では金メダルを獲得し、その勢いをもって全日本代表に名を連ねた際、当時高校生だった木村沙織選手のためにサインの字体を考案したことでも知られています。JTマーヴェラス時代には「サリ」と呼ばれ、日立佐和に移籍してからは「リサ」とニックネームが変わるという微笑ましいエピソードも持っています。彼女の多才な側面とスポーツへの情熱は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。

佐田樹理は、スポーツ選手としてだけでなく、妻として、母として、ビジネスオーナーとしても多忙な日々を送る中で、「女性の笑顔で日本を元気に」という理念を掲げ、今後の活動にも大いに期待が寄せられています。

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