佐竹功年

佐竹 功年（さたけ かつとし）

佐竹 功年は、1983年10月14日生まれの香川県出身の社会人野球選手で、現在はトヨタ自動車硬式野球部に所属している。右投右打の投手として、彼は社会人野球界でその名を知られる存在となっている。愛称は「ミスター社会人野球」で、多くの人々に親しまれている。

選手のこれまでの道のり

佐竹は小豆島出身で、香川県立土庄高等学校に在学中は2年生の夏からエースとして活躍した。しかし、3年生の夏には県大会でベスト16に終わり、甲子園出場には至らなかった。その後、早稲田大学に進学し、大学では通算27試合に登板し、4勝4敗、そして防御率1.80という成績を残したにもかかわらず、NPBからのドラフト指名は受けなかった。大学時代のチームメイトには、後にプロ野球選手として活躍する和田毅、鳥谷敬、青木宣親らがいる。

2006年にトヨタ自動車に入社し、野球部に加入。入社後は順調に登板を重ねていったが、20代後半から彼の実力が本格的に発揮されるようになる。

雲を突き抜ける活躍

佐竹のキャリアの中でも特に顕著なのは、2014年に西濃運輸の補強選手として出場した第85回都市対抗野球大会で、優勝メンバーに名を連ね、優秀選手賞を獲得したことだ。その後、同年の9月には第17回アジア競技大会にて日本代表に初めて招集された。

2016年には第87回都市対抗野球大会で完全無欠の成績を残し、4試合で4勝、30回を投げて36奪三振、わずか1失点という驚異的な数字を記録し、チームを初優勝に導いた。その功績により、橋戸賞も受賞した。

さらに2023年には39歳ながら第19回アジア競技大会に選出され、中国戦では152km/hを記録した。これにより、年齢を超えたパフォーマンスを示した。

プレースタイルと特長

佐竹は身長169cmという比較的小柄な体格にもかかわらず、20代の頃は150km/h台の速球を投げる能力があり、年齢と共に若干スピードが落ちたものの、ボールの勢いは依然として衰えていない。特筆すべきは、彼独自のテイクバックが小さい投球フォームで、両サイドを突く高いコントロールを持ち合わせている。これにより、2010年代の社会人野球界を代表する一流投手として位置づけられた。

とりわけ、彼がトヨタ自動車に加わってから、同チームは都市対抗野球大会で2回、また社会人野球日本選手権大会で6回の優勝を果たした。年齢を重ねた後も活躍を続けており、トヨタ投手陣の大黒柱として長年にわたりチームを支えている。

主な受賞歴

佐竹は、数多くの賞とタイトルを持っており、第87回都市対抗野球大会での橋戸賞や、第90回都市対抗野球大会での久慈賞など、様々な場面で優秀選手として選出されている。また、都市対抗野球大会の優秀選手賞は4回受賞しており、その実力は誰もが認めるものである。

2024年1月26日、佐竹はトヨタ自動車の自社メディアである「トヨタイムズスポーツ」において7月に開催予定の第95回都市対抗野球大会をもって現役を引退することを発表した。

まとめ

彼のキャリアは多くの熱い試合と名誉で満ちており、佐竹 功年は間違いなく日本の社会人野球界において不朽の名声を持つ選手である。

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