佐藤博史

佐藤 博史のプロフィール

佐藤博史（さとう ひろし、1948年 - ）は、日本の弁護士であり、刑事弁護の第一人者として広く知られています。島根県出雲市に生まれ、修道高等学校を経て東京大学法学部を卒業しました。彼は現在、千葉工業大学の理事としても活躍しています。

幼少期と家族背景

佐藤の母親は広島原爆の被爆2世であり、父親は税務署職員で「全国税」の活動にも積極的に関わっていました。この家庭環境が影響し、佐藤は幼い頃から法律や法医学に興味を持ち、特に正木ひろしの原作による映画『真昼の暗黒』に触発されて刑事弁護人を目指すようになりました。彼は修道高等学校を首席で卒業し、法律の道を志しました。

学業とキャリアのスタート

1971年に東京大学法学部を優秀な成績で卒業した後、同大学の助手としてキャリアをスタート。ですが、刑事弁護に対する熱意から4か月で辞職し、同年に司法試験に合格。1972年には司法研修所に入り、1974年には弁護士登録を果たしました。

代表的な活動

彼の弁護士としてのキャリアの中で特に注目されたのは、足利事件の控訴審において主任弁護人を務めたことです。この事件では冤罪が取り上げられ、佐藤は冤罪被害者である菅家利和を自宅に招くなど、その情熱と責任感が伺えます。また、佐藤は「DNA鑑定と刑事弁護」という論文を『法律時報』に発表したことにより、広く知られるようになりました。

2013年にはパソコン遠隔操作事件の弁護を担当し、その活動が再び注目を集めました。

教育と社会的貢献

佐藤は法律学の発展にも貢献しており、横浜国立大学や法政大学、早稲田大学でも非常勤講師として教鞭を取ってきました。また、東京大学大学院での客員教授を務め、司法試験考査委員としても活動しました。彼の教授活動は次世代の法律家の育成に大きな影響を与えています。

著作や論文

著書としては、

もう一度検索