佐藤友美 (ライター)

佐藤友美さん：多才な文筆家と充実のキャリア

佐藤友美さんは、北海道知床半島で生まれ育った、多岐にわたる分野で活躍する文筆家です。フリーライター、書籍ライター、ヘアライター、ヘアアドバイザー、美容ライター、エッセイスト、コラムニスト、編集者と、その肩書きは多岐に渡ります。愛称は「さとゆみ」として親しまれています。

テレビ制作からライターへの転身

大学時代はテニス部に所属し、複数の劇団にも参加するなど、活動的な学生生活を送った佐藤さん。卒業後は「考えることを仕事にしたい」という思いから、テレビ番組制作会社であるテレビマンユニオンに入社しました。その時の採用委員長は是枝裕和監督だったという経歴も持っています。結婚を機に3年後に退社しますが、そこで「書いて伝える」仕事への強い意志を固め、フリーライターへの道を歩み始めます。

ヘアライターとしての成功

フリーライターとして最初に担当したヘアページがきっかけとなり、佐藤さんはヘアライターとしてのキャリアを築き上げます。日本で最初の、そして唯一のヘアライターとして活躍し、年間700～800ページものヘアページを担当しました。これは、膨大な数のヘアスタイルの撮影と執筆を意味します。結婚後の姓である「増田ゆみ」名義で活動していた時期もありました。

ヘアアドバイザーとしても、医療用ウィッグのヘアカタログ制作などにも携わっています。ファッション誌やヘアカタログなどで手がけたヘアスタイルは、約200万カット(4万人分)にも及ぶとされ、その実績から「美容師以上に髪の見せ方を知っている」と高い評価を得ています。さらに、年間60～80本の講演活動を国内外で行い、3万人以上の美容師を対象に指導するなど、その影響力は非常に大きいと言えるでしょう。日本最大の髪型フォトコンテストの審査員や、ヘアケア製品の商品開発アドバイザーなども務めてきました。

書籍ライターとしての多様な活躍

2014年からは、活動名義を再婚後の本名である「佐藤友美」に変更し、書籍ライターとしての活動を本格化させます。ビジネス書、自己啓発本、ファッション、健康、美容、法律など、幅広いジャンルの書籍の執筆や企画に携わっています。年間10冊近くの書籍を執筆し、累計で60冊を超える作品を生み出しています。2016年に出版した『女の運命は髪で変わる』は、NHK「あさイチ」、TBS「日曜日の初耳学」で紹介され、19刷8万部を超えるロングセラーとなりました。他にも、伝説の美容師・鈴木三枝子さんの評伝である『道を継ぐ』など、多くの著作を発表しています。

ライティング講座の講師、そして自身のゼミ

佐藤さんは、自身の経験を活かし、ライティング講座の講師としても活躍しています。宣伝会議主催の「編集・ライター養成講座」や「さとゆみライター講座」で、ライター業界の内情や仕事のノウハウを伝授しています。特に、年収や仕事の単価など、普段は明かされない情報を赤裸々に語る講義は、受講生から高い人気を集めています。2022年には、自身主催の「さとゆみビジネスライティングゼミ」を開講し、さらに多くの人材育成に力を入れています。

多彩なメディアへの貢献

コラムニスト、エッセイストとしても活動しており、『ママはキミと一緒にオトナになる』（小学館「kufura」）、『ドラマな日常、日常にドラマ』（東洋経済オンライン）など、数多くの連載記事を執筆しています。また、Webメディア「CORECOLOR〜コレカラ」を主宰し、100名を超える自身のライティング講座出身者と共に運営しています。自身の経験を元に、書くための技術やマインド、仕事の広げ方までを網羅した『書く仕事がしたい』を出版するなど、後進の育成にも熱心に取り組んでいます。

まとめ

佐藤友美さんは、ヘアライターとして成功を収めた後、書籍ライター、エッセイスト、コラムニスト、講師など、多方面で活躍する稀有な存在です。その幅広い知識と経験、そして独自の視点に基づいた分かりやすい文章は、多くの人々に支持されています。彼女の今後の活動からも目が離せません。

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