佐藤恒治 (実業家)

佐藤恒治：トヨタ自動車を率いるエンジニア出身の社長

佐藤恒治（さとう こうじ）は、1969年10月19日生まれ、東京都出身の実業家であり、自動車エンジニアです。現在はトヨタ自動車の代表取締役社長兼CEOとして、世界的な自動車メーカーを牽引しています。また、日本自動車工業会の副会長も務めています。

技術者としてのキャリア

1992年に早稲田大学理工学部機械工学科を卒業後、トヨタ自動車に入社。技術管理部、シャシー設計部を経て、初代プリウスやビスタのサスペンション設計に携わりました。その後、製品企画部へ異動し、北米カムリの開発を担当するなど、着実にキャリアを重ねていきました。

2005年からは、高級車ブランド「レクサス」の開発チームに参画。GSのコンセプトプランナーや開発主査を経て、チーフエンジニアとしてフラッグシップクーペ「LC」の開発を指揮しました。レクサス・インターナショナルの統括、エグゼクティブ・バイス・プレジデントを経て、2020年1月にプレジデントに就任し、レクサスブランドの成長に大きく貢献しました。

スポーツブランド「GR」の展開

2020年9月には、スポーツブランド「GR」を展開するガズー・レーシングカンパニーの2代目プレジデントに就任。「モータースポーツを基点としたもっといいクルマづくり」を掲げる豊田章男社長（現・会長）の片腕として、水素燃料エンジン搭載車による耐久レース参戦や、富士モータースポーツフォレスト建設計画を推進しました。

トヨタ自動車社長へ

2023年4月、豊田章男の後任としてトヨタ自動車の執行役員・社長・CEOに就任。トヨタ自動車社長としては12代目となります。エンジニア出身の社長としては、豊田達郎以来31年ぶりであり、創業家以外では初のエンジニア出身社長となります。

社長就任会見では、「クルマを造ることが大好き。だからこそクルマを造り続ける社長でありたい」「クルマの本質的な価値を守り、新しいモビリティの形を提案していきたい」と抱負を述べました。

旧型車を愛する一面

佐藤恒治は、旧型車の愛好家としても知られています。中古車サイトをチェックしたり、ネットオークションで部品を入手するなど、旧型車への情熱は尽きることがありません。愛車はLCと4代目スープラ（A80型）であり、カローラレビン（AE86型）を衝動買いして整備を楽しむ様子をSNSにアップするなど、親しみやすい一面も持ち合わせています。

まとめ

佐藤恒治は、エンジニアとしての専門知識と、レクサスやGRといったブランドを成功に導いた経営手腕を併せ持つ人物です。トヨタ自動車の社長として、自動車業界の変革期を乗り越え、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。

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