佐藤雅将

佐藤雅将（さとう まさゆき）は、1972年5月16日生まれ、福島県出身のアニメーターです。スタジオコクピットでの活動を経て、現在はフリーランスとして幅広い作品に携わっています。

アニメーターとしてのキャリアは、1989年の「ドラゴンボールZ」での原画担当から始まりました。その後、「花より男子」、「剣風伝奇ベルセルク」といった人気作品で原画を担当し、その実力を示しました。

1998年には「熱沙の覇王ガンダーラ」で作画監督を初めて務め、その後も「神八剣伝」で同様の役職を担当。1999年からは、長寿アニメ「ONE PIECE」のOP原画として参加、さらに「ONE PIECE エピソードオブ東の海 〜ルフィと4人の仲間の大冒険!!〜」や「ONE PIECE エピソードオブ空島」ではキャラクターデザインを担当しました。これらの作品を通じて、彼のキャラクターデザイン能力は広く認知されるようになりました。

2000年代に入ると、「ラブひな」、「おジャ魔女どれみ♯」などの作品で原画を担当し、2001年には「グラップラー刃牙」シリーズで作画監督・原画を担当。また、「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」や「ヒカルの碁」など、多様なジャンルの作品でその才能を発揮しました。2002年には「最終兵器彼女」で総作画監督を務め、2003年には「ギルガメッシュ」でアニメーションキャラクターデザイン・総作画監督を担当。これらの作品は、彼のキャリアにおける重要な転換点となりました。

2000年代後半からは、「プリキュアシリーズ」に深く関わるようになります。「ふたりはプリキュア」から始まり、「ハピネスチャージプリキュア!」ではキャラクターデザイン・作画監督を担当。その後も「プリキュアオールスターズ」の劇場版でオリジナルキャラクターデザインを担当し、プリキュアシリーズにおける彼の存在感は非常に大きいと言えるでしょう。

その他、「交響詩篇エウレカセブン」、「蟲師」、「DEATH NOTE」といった人気作品でも原画を担当。2006年には「エア・ギア」でキャラクターデザイン・総作画監督を務め、2010年には「劇場版BLEACH 地獄篇」で原画を担当しました。また、2012年には「ジョジョの奇妙な冒険」で原画、2013年には「キルラキル -kill la kill-」で作画監督・原画を担当しています。2010年代以降も、劇場版「ONE PIECE」シリーズでキャラクターデザイン・総作画監督を担当し、これらの作品は彼の代表作の一つと言えるでしょう。

さらに、OVA作品では「ストリートファイターZERO THE ANIMATION」の作画監督・原画、劇場版では「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air」の原画、「カウボーイビバップ 天国の扉」の原画などを担当し、ゲーム業界でも「バトルヒート」や「サターンボンバーマン」などの作品に携わっています。

著書には「佐藤雅将 東映アニメーションワークス」があり、彼のこれまでのアニメーション制作における業績がまとめられています。

佐藤雅将は、アニメーターとして長年にわたり多くの作品に携わり、その技術と才能を遺憾なく発揮しています。彼の作品は、アニメファンにとって欠かせないものとなっています。

彼の幅広い活動は、アニメ業界における多才な才能を示しており、今後の活躍にも注目が集まります。

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