佐賀の七賢人

佐賀の七賢人

佐賀の七賢人とは、幕末から明治維新にかけて佐賀藩（現在の佐賀県）から輩出され、日本の近代化に大きく貢献した7人の偉人の総称です。鍋島直正、島義勇、佐野常民、副島種臣、大木喬任、江藤新平、大隈重信という、それぞれの分野で傑出した才能を発揮した人物たちが名を連ねています。

七賢人の概要

これらの人物は、明治時代からその功績が認められていましたが、「七賢人」としてまとめられるようになったのは、比較的近年の1981年頃のことです。佐賀県内では一定の知名度があり、郷土の誇りとして親しまれています。しかし、2017年に行われた佐賀新聞の調査によると、7人全員の名前を答えられた人は10.2%にとどまり、25.4%の人が誰一人答えられなかったという結果も出ています。

七賢人の略歴

以下に、七賢人の名前と簡単な略歴を、出生順に紹介します。

鍋島直正（なべしま なおまさ）: 佐賀藩第10代藩主。藩政改革を推進し、科学技術の導入や殖産興業に尽力しました。
島義勇（しま よしたけ）: 官僚。北海道開拓の初期に大きな役割を果たしました。
佐野常民（さの つねたみ）: 医学者、博愛社（後の日本赤十字社）を創設し、人道的な活動に貢献しました。
副島種臣（そえじま たねおみ）: 政治家、書家。明治政府で外交や教育に携わりました。
大木喬任（おおき たかとう）: 政治家、教育者。初代文部大臣として日本の近代教育制度の確立に尽力しました。
江藤新平（えとう しんぺい）: 政治家、法学者。司法制度の確立に貢献しましたが、佐賀の乱で悲劇的な最期を迎えました。
* 大隈重信（おおくま しげのぶ）: 政治家、教育者。早稲田大学の創設者としても知られています。総理大臣も務めました。

佐賀の八賢人

七賢人に、副島種臣の実兄である枝吉神陽（えだよし しんよう）を加えて「佐賀の八賢人」と呼ぶこともあります。枝吉神陽は、思想家、教育者として佐賀藩の教育に大きな影響を与えました。


彼らは、それぞれの分野で日本の近代化に大きく貢献し、その功績は今日まで語り継がれています。佐賀の七賢人（または八賢人）は、佐賀県民にとって誇りであり、日本の歴史においても重要な存在です。

佐賀城本丸歴史館

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