佐賀市立大和中学校

佐賀市立大和中学校の概要

佐賀市立大和中学校は、佐賀県佐賀市大和町に位置する公立の中学校で、地域の教育の中心的役割を担っています。1958年に創立され、2005年には現在の校名に改称されました。2023年には創立65周年を迎え、地域の教育の歴史を感じさせる学校です。

校章と校歌

この中学校の校章は、「大」の字をデザイン化したものを背景に、「中」という文字が配置されています。また、校歌は松本虎夫が作詞し、大久保豊が作曲したもので、3番までの歌詞の中に校名が登場します。ただし、一番の「大和」の読みは「だいわ」となっている点が特徴的です。

通学区域

通学対象の地域は、佐賀市立春日小学校区、川上小学校区、春日北小学校区など、多様な地域からの生徒が集まっています。

校舎や校地

校舎は1987年に改築され、広い敷地には緑豊かな環境が整っています。中庭や運動場のほか、2階建ての多目的体育館があり、南側には「大成門」という校門があります。佐賀市の北方に位置し、脊振山地南麓に広がる佐賀平野の北端にあります。

環境・自然

周辺の環境は非常に恵まれており、川上峡が「九州の嵐山」と称される美しい景観を誇ります。春には桜や鯉のぼり、夏は花火大会、秋は紅葉など、四季折々の風情が楽しめます。また、地域には「淀姫さん」として知られる與止日女神社も存在し、歴史的な背景も重なりあっています。

地元の農業と遺跡

校区の西側にあたる川上校区では農業が盛んで、米や麦、果樹などが栽培されています。一方で、春日校区は非農家の住人が多い地域です。ここでは、縄文や弥生時代の遺跡も多く見つかっており、特に船塚は県内最大規模の前方後円墳となっています。経塚遺跡からは重文級の出土品も発見され、考古学的にも注目されています。

沿革と統合

学校の歴史は1947年にさかのぼり、当初は川上村立と春日村立の中学校が設立されました。その後、1958年にこれらが統合され、大和村立大和中学校が誕生しました。その後、町制施行に伴い1971年には改名され、最終的に2005年に佐賀市立大和中学校として現在の名称となりました。

部活動

一校の学生生活を豊かにするため、様々な部活動が行われています。運動部には野球部、ソフトテニス部、剣道部など多彩な選択肢があります。また、文化部も充実しており、吹奏楽部や美術部などが生徒たちの創造性を育んでいます。このように、運動と文化の両面から生徒たちが活躍できる場が設けられています。

交通アクセス

交通の便も良く、最寄り駅はJR九州長崎本線の佐賀駅です。また、バスでは昭和バスの『大和中学校前』停留所が利用でき、幹線道路へのアクセスも整っています。さらに、長崎自動車道の佐賀大和ICも近く、周辺に昭和自動車や川上第一浄水場といった施設も存在します。

このように、佐賀市立大和中学校は歴史と自然が調和した環境の中、地域の教育を支えつづける重要な存在となっています。

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