佐賀県立鳥栖工業高等学校

佐賀県立鳥栖工業高等学校について

佐賀県立鳥栖工業高等学校（さがけんりつ とすこうぎょうこうとうがっこう）は、佐賀県鳥栖市元町にある公立の工業高等学校です。1939年に設立された佐賀県立鳥栖工業学校を起源とし、1948年の教育制度改革に伴い、新しい形式の高等学校としてスタートしました。この学校は、様々な工業系の知識や技術を学ぶことができる環境を提供しています。

歴史

この学校は、昭和14年（1939年）3月27日に設置が認可され、同年4月には機械科、電気科、土木科の募集が始まりました。初回の入学式は同年の4月19日に実施され、この日が創立記念日として記憶されています。2023年には創立から84年が経過しました。

1948年に行われた学制改革では、旧制の工業学校が廃止され、新制の高等学校が設立となります。その後、1952年には定時制課程が追加され、現在に至るまで全日制と定時制の二つの課程が並行して運営されています。また、2014年には創立75周年を迎え、ここまでの長い歴史を誇ります。

設置課程・学科

現在の全日制課程には以下の5つの学科があります：

• - 機械科
• - 電気科
• - 電子機械科
• - 土木科
• - 建築科

定時制課程では、次の3つの学科が設置されています：

• - 普通科
• - 機械科
• - 電気科

校章と校歌

学校の校章には、中央に「工高」の文字が縦書きで配置され、その周囲に十のスがあしらわれています。このデザインは「トス」を意味しているとされています。さらに、校歌は1948年に制定され、作詞は中島哀浪、作曲は長谷川良夫によって作られました。

行事と校則

学校の大きな行事としては、毎年4月19日の創立記念日に行われる九千部山登山があります。また、2009年からは全2年生を対象にインターンシップ（職業体験）が導入されており、生徒たちは実際の職場環境での経験を積むことが奨励されています。

校則に関しては、「眉そり禁止」や「頭髪は刈り上げ」といった規定が存在し、定期的に検査が行われています。アルバイトの禁止やバイク免許取得に関する厳しい校則もあり、生徒の安全が重視されています。

著名な出身者

この学校からは多くの著名人が輩出されています。衆議院議員の緒方克陽や、1968年のメキシコ五輪マラソン日本代表の佐々木精一郎をはじめ、多数のプロスポーツ選手がこの学校の卒業生です。特に野球や陸上競技を中心に、多くの選手が全国大会で輝かしい成績を収めています。これらの著名な出身者たちは、学校の名声をさらに高める要素となっています。

まとめ

佐賀県立鳥栖工業高等学校は、長い歴史と伝統を持つ工業高等学校であり、工業分野の専門知識と技術を育成する役割を担っています。校則の厳格さや著名な卒業生の存在は、次世代の育成にとって重要な要素となっています。

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