佐野極

佐野極（さの たかし）氏は、1957年12月14日生まれ、東京都出身の実業家です。現在はシミックホールディングス株式会社の常務執行役員として、その手腕を発揮しています。彼のキャリアは、金融業界からスポーツビジネス、そして医薬品業界へと、多岐にわたる分野に及んでおり、その異色の経歴が注目されています。

佐野氏は、静岡県立清水東高等学校を経て、京都大学工学部冶金学科を卒業しました。学業を修めた後、1980年4月に三和銀行（現在の三菱UFJ銀行）に入行し、銀行員としてのキャリアをスタートさせました。UFJホールディングス法人企画部次長、UFJ銀行秘書役、同川崎支店長といった要職を歴任し、金融業界で確かな実績を築き上げました。

2005年8月、佐野氏は大きな転換期を迎えます。プロサッカークラブ、サガン鳥栖を運営するサガンドリームスの取締役副社長に就任し、スポーツビジネスの世界に足を踏み入れたのです。銀行員時代とは異なる環境で、クラブの経営に携わり、新たな挑戦を経験しました。この時期の経験が、後のスポーツ支援活動につながっていきます。

2008年3月には、シミックエムピーエスエスの代表取締役に就任し、医薬品業界でのキャリアをスタートさせました。そして、2013年10月、シミックホールディングスの常務執行役員に就任し、現在に至ります。シミックホールディングスでは、グループ全体の経営戦略や事業運営に携わり、企業の成長に貢献しています。

佐野氏の座右の銘は「初心忘るべからず」です。これは、常に謙虚な姿勢を保ち、原点を忘れないことの重要性を示しています。彼の多岐にわたるキャリアは、常に新しいことに挑戦し、学び続ける姿勢によって支えられています。

サガンドリームスでの経験から、佐野氏はスポーツ支援・振興に強い関心を持つようになりました。現在は、特定非営利活動法人「STAR POWER」をはじめとするスポーツ分野へのバックアップを、公私にわたって行っています。次世代の育成や地域社会の活性化に貢献したいという思いから、様々なスポーツ関連のプロジェクトを支援しています。

佐野極氏は、金融、スポーツ、医薬品という異なる分野で培った経験と知識を活かし、シミックホールディングスの経営に貢献するとともに、スポーツ振興を通じて社会貢献にも取り組む、多才な人物です。

もう一度検索