余少群

余少群（ユィ・シャオチュン）

余少群（ユィ・シャオチュン）は、中国湖北省武漢市出身の俳優です。彼は伝統的な舞台芸術の世界から映画界へと進出し、その才能を開花させました。

漢劇武生時代

14歳で家族の反対を押し切って武漢市芸術学校に入学し、漢劇を専攻しました。在学中は優秀な成績を収め、毎年「優秀学生指導リーダー」や「三好学生」に選ばれるほどでした。2000年には、主演作「搶傘」で第1回武漢市芸術人材「芸蕾賞」を受賞し、2001年には武漢市優秀学生団員称号を獲得するなど、若くしてその才能を発揮していました。

卒業後は武漢市漢劇院青年団に入団し、すぐに看板役者として活躍しました。武漢ではその名を知られる存在となり、2004年には漢劇の大家である陳伯華に師事しました。

越劇への転向

23歳の時、個人芸術興業を成功させたことをきっかけに、上海越劇院から声がかかり、特殊人材推薦制度によって上海へ。越劇の世界に飛び込み、新たなスタートを切りました。その後、2006年には上海越劇院を離れ、浙江越劇団に入団しました。

俳優への転身と芸能界デビュー

浙江越劇団在籍中に、チェン・カイコー監督に見出され、2008年に映画『花の生涯〜梅蘭芳〜』で映画デビューを果たしました。梅蘭芳の青年時代を演じ、一躍注目を集め、本格的に芸能界入りを果たしました。2011年2月には、馮遠征と師弟関係を結び、演技の幅を広げています。

梅蘭芳から次のステップへ

2012年には、中国初のマジックを題材としたドラマ「大戯法」で、復讐に燃える主人公を演じました。これにより、従来のイメージを覆し、幅広い層からの支持を得ることに成功しました。彼は常に新しい役柄に挑戦し、観客を魅了し続けています。

エピソード

映画『花の生涯〜梅蘭芳〜』で梅蘭芳の青年時代を演じるにあたり、京劇未経験だった余少群は、チェン・カイコー監督の指示のもと、北京で約8ヶ月間の猛特訓を受けました。その結果、見事に京劇の技術を習得し、役作りのために8キロの減量も行いました。

また、『倩女幽魂 A Chinese Fairy Tale』に出演した犬は、撮影現場にいた野良犬で、余少群が可愛がっていたことがきっかけで映画に出演することになりました。

受賞歴

第1回 武漢市芸術人材 芸蕾賞（2000年）
BQ2008紅人榜 新鋭紅人賞（2008年）
第3回 アジア・フィルム・アワード 最優秀新人賞（2009年）
第16回 北京大学生映画祭 最優秀新人賞（2009年）
第13回 中国映画華表賞 優秀新人男優賞（2009年）
第46回 金馬奨 最優秀新人賞（2009年）
2012風尚影像明星賞 大賞（2012年）

外部リンク

ユィ・シャオチュン - allcinema
ユィ・シャオチュン - KINENOTE
Shaoqun Yu - IMDb（英語）

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