侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦

侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦

2009年8月8日、東映系で公開された『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』は、日本の特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」の一環として制作された映画です。本作は、同時上映作品である『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』とともに、キャッチコピー「最強決戦、夏の陣。」を掲げ、多くのファンを魅了しました。

制作の背景

本作は、2009年4月にクランクインし、5月上旬にクランクアップしました。そして、5月25日に東京會舘で行われた製作発表記者会見で、作品の内容が明らかになりました。シンケンゴールド役の相馬圭祐は、本作品が同役での初撮影デビューとなり、オリジナルキャラクターである初代シンケンレッド役の合田雅吏や敵役の脂目マンプク声を担当した大和田伸也も特別出演しました。彼らは、テレビシリーズに登場する日下部彦馬役の伊吹吾郎とともに『水戸黄門』での共演で知られており、歴代の格さんが共演することも本作品の大きな見どころとなっています。

特筆すべきは、本作が日本映画初のフルデジタル3Dシネマである点です。撮影には「レッド・ワン」が活用され、これを2台並べることで3D映像を実現する「4K＋3Dシステム」が使用されました。映像の奥行き感を最大限に共感してほしいと監督の中澤祥次郎は意気込みを見せています。3D上映は特定の劇場で専用メガネを借りて観る「ドルビー方式」が採用されました。

興行成績と受賞歴

公開からのスタートは好調で、2日間で4億7,747万9,400円を記録し、観客動員ランキングでも初登場1位を獲得しました。前年の『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!』の約2.5倍の成績を更新し、最終的には19億円という驚異的な興行収入に到達しました。

物語のあらすじ

物語は2009年夏、脂目マンプクの指導するクサレ外道衆が現世に復活するところから始まります。シンケンジャーの6人は1万の敵軍に苦しめられ、強力な敵を倒すためには初代秘伝ディスクが必要となります。しかし、このディスクは行方不明であり、彼らはその在り処を探し求めます。日下部彦馬と黒子勢が突き止めた場所は、クサレ外道衆の拠点に建つ神社であり、なんとか敵地に潜入したシンケンジャーは秘伝ディスクを手に入れ、逆襲を決意します。

登場キャラクター

本作には多くのキャラクターが登場します。300年前のシンケンジャーの初代リーダーである志葉烈堂は、歴史的なさんがあり、彼の伝言は現在のシンケンジャーに勇気を与えます。また、炎となりし力を持つ敵脂目マンプクも強敵として立ちはだかります。

その他に、シンケンジャーの仲間たちや新たに登場するキャラクターたちも物語を彩り、シンケンジャーがどのように団結し、困難に立ち向かうかが描かれています。

制作陣

本作を手がけたのは、監督の中澤祥次郎をはじめとする制作陣であり、音楽や脚本なども充実したキャストが揃っています。市民権を獲得した特撮シリーズにふさわしい作品として、多くのファンに支持されました。

映像ソフト化

DavidやBlu-rayで本作を観ることもでき、特典やメイキング映像も交えたディスクのリリースが行われています。ファンにとっては収集の価値が高い作品となり、シンケンジャーの魅力を余すところなく楽しむことができます。

このように、『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』は、過去の名作を受け継ぎながら新たな物語を描く重要な作品となっています。

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