侍戦隊シンケンジャーの登場人物

侍戦隊シンケンジャーの登場人物

『侍戦隊シンケンジャー』は、古来より外道衆と戦ってきた侍の末裔たちが、モヂカラという不思議な力を使って戦う物語です。ここでは、個性豊かな登場人物たちと、彼らを取り巻く世界について詳しく解説します。

概要

モヂカラと侍の家系

300年前から外道衆と戦ってきた侍たちは、文字に宿る力を具現化する「モヂカラ」という特殊な能力を受け継いでいます。筆頭の志葉家は火のモヂカラを司り、その家臣である池波家、白石家、谷家、花織家はそれぞれ水、天、木、土のモヂカラを受け継いでいます。各家から選ばれた侍たちは、それぞれの色とモヂカラを使い、外道衆に立ち向かいます。

戦闘能力と名乗り

シンケンジャーの戦闘能力は非常に高く、メンバー一人で陸軍三個師団に匹敵すると言われています。さらに、侍巨人を操れば街を数分で破壊できるほどの力を持っています。名乗りの際は、まず一人目が「シンケン●●（色名）、××（本名）」と名乗り、二人目以降は「同じく●●（色名）、××（本名）」と続きます。普段からコードネームではなく本名で呼び合っているのが特徴です。

チームの結束と日常

シンケンジャーの口上は「天下御免の侍戦隊、シンケンジャー参る!」で、勝利後は「これにて一件落着」。シンケンゴールドが加入してからは、「勝利の一本締め」が加わることもあります。長距離移動には黒子が担ぐ駕籠やモヂカラで召喚した馬を利用します。小説版では、志葉家＝シンケンジャーの活動は日本政府公認であり、巨大兵器の保有や損害賠償の免除など、特別な権限が与えられていることが明かされています。

主要メンバー

志葉 丈瑠（しば たける）/ シンケンレッド

演 - 松坂桃李

本作の主人公で、火のモヂカラを操るシンケンジャーのリーダーです。冷静で責任感が強い一方、他人との関わりを避ける人見知りな一面も持っています。

実は真の当主ではなく、影武者でした。その事実を知ったことで一度は道を誤りかけますが、仲間との絆を再認識し、最終的には真の当主である薫の養子となり、改めてシンケンジャーを率います。幼少期は泣き虫で、お化け屋敷が苦手という意外な一面も。

シンケンレッドとしては、卓越した剣術とモヂカラを駆使して戦います。戦い方は大胆かつ流麗で、独自の構えが特徴です。強化形態として、スーパーシンケンレッドとハイパーシンケンレッドが存在します。

池波 流ノ介（いけなみ りゅうのすけ）/ シンケンブルー

演 - 相葉弘樹

水のモヂカラを受け継ぐ侍で、シンケンジャーのサブリーダー的存在です。歌舞伎役者の家系出身で、武士道と志葉家への忠誠心を強く持っています。真面目で几帳面な性格ですが、感情の起伏が激しく、ムードメーカー的な一面も。

知識が豊富で、丈瑠不在時にはリーダーシップを発揮することもあります。一方で、天然ボケな一面もあり、時折周囲を困惑させることも。サボテンが苦手という意外な弱点も持っています。

シンケンブルーとしては、基本に忠実な剣技と策士としての面を持ち合わせています。強化形態はスーパーシンケンブルーです。

白石 茉子（しらいし まこ）/ シンケンピンク

演 - 高梨臨

天のモヂカラを受け継ぐ女侍で、冷静な性格で鋭い洞察力を持っています。幼稚園でアルバイトをしていた過去を持ち、面倒見が良く心優しい一面も。過去のトラウマから「普通のお嫁さん」になることを夢見ています。

モヂカラのセンスが高く、丈瑠からも一目置かれています。料理の腕は壊滅的ですが、ことはからは慕われています。薄皮太夫とは因縁があり、深い関係性を築いています。

シンケンピンクとしては、アクロバティックな動きとキック技を駆使して戦います。強化形態はスーパーシンケンピンクです。

谷 千明（たに ちあき）/ シンケングリーン

演 - 鈴木勝吾

木のモヂカラを受け継ぐ侍で、現代っ子気質の高校生でした。陽気で短気な性格で、トラブルメーカーになることもありますが、素直に自分の非を認めることができます。

当初は未熟でしたが、特訓を重ね、自分らしい戦い方を確立していきます。丈瑠に対しては特別な感情を持っており、仲間意識が非常に強いです。柔軟な発想と鋭い勘も持ち合わせています。

シンケングリーンとしては、俊敏な動きと木々を使った技を駆使して戦います。強化形態はスーパーシンケングリーンとハイパーシンケングリーンです。

花織 ことは（はなおり ことは）/ シンケンイエロー

演 - 森田涼花

土のモヂカラを受け継ぐ女侍で、京都の山村出身です。純粋で優しい性格ですが、かなりの天然ボケで、時折周囲を困惑させます。笛と剣術が得意で、特に剣術は高いレベルを持っています。

茉子を慕っており、彼女の料理を美味しいと思っています。妹のようにメンバーから可愛がられていますが、時折自分の力不足に悩むこともあります。

シンケンイエローとしては、多彩な剣術と土石を使った技で戦います。強化形態はスーパーシンケンイエローです。

梅盛 源太（うめもり げんた）/ シンケンゴールド

演 - 相馬圭祐

光の電子モヂカラを使う6人目の侍で、寿司職人です。丈瑠とは幼馴染で、お調子者で目立ちたがり屋な性格です。

幼い頃に丈瑠からもらった烏賊折神を元に、独自の電子モヂカラを開発しました。モヂカラの扱いに異才を発揮し、インロウマルやダイゴヨウの開発に貢献しています。侍の家系ではないため、他の侍とは異なる立場で戦います。

シンケンゴールドとしては、居合を得意とし、独自の高速居合い斬りを繰り出します。強化形態はハイパーシンケンゴールドです。

志葉 薫（しば かおる）/ 二代目シンケンレッド

演 - 夏居瑠奈

真の志葉家十八代目当主で、丈瑠とは異なる火のモヂカラを受け継いでいます。幼い頃から厳しい修行を積んでおり、封印の文字を会得しています。プライドが高く尊大な態度ですが、根は優しく、周囲の状況をよく見ています。

物語終盤で丈瑠を養子にし、当主の座を譲り、共に外道衆と戦います。二代目シンケンレッドとして、丈瑠とは異なる剣術を披露します。

シンケンジャーを支える人々

日下部 彦馬（くさかべ ひこま）

演 - 伊吹吾郎

志葉家の家臣で、丈瑠の教育係です。真面目で熱心ですが、やや口うるさい一面も。丈瑠が弱みを見せられる唯一の人物です。

丹波 歳三（たんば としぞう）

演 - 松澤一之

薫に付き従う家老のような人物で、非常に過保護で高圧的な態度を取ります。しかし、根は優しく、薫を心から大切に思っています。

黒子（くろこ）

志葉家に仕える黒装束の一団です。家事全般や雑用、シンケンジャーのサポートなど、裏方的な役割をこなします。

小松 朔太郎（こまつ さくたろう）

演 - 綱島郷太郎

かつての志葉家の家臣で、現在は黒子としてシンケンジャーを支えます。

シンケンジャーの親族

志葉家

代々シンケンレッドを輩出する家系です。特に強いモヂカラを持っています。志葉雅貴は薫の父であり、先代シンケンレッドでした。

池波家

代々シンケンブルーを輩出する家系で、歌舞伎役者の家系でもあります。池波流三郎は流ノ介の父です。

白石家

代々シンケンピンクを輩出する家系です。白石響子は茉子の母であり、先代のシンケンピンクでした。

谷家

代々シンケングリーンを輩出する家系です。谷蔵人は千明の父です。

花織家

代々シンケンイエローを輩出する家系です。花織みつばはことはの姉です。

梅盛家

源太の実家で、かつては寿司屋を営んでいました。

丈瑠の実家

侍の家系ではありませんが、天幻寺には丈瑠の家の墓があります。

外道衆

血祭ドウコク（ちまつり ドウコク）

外道衆の首領で、強大な力とアヤカシを縛る能力を持っています。短気で怒りやすく、酒を飲むことで苛立ちを抑えています。先代シンケンレッドに封印された過去を持ち、シンケンジャーを憎んでいます。モチーフは毘沙門天と伊勢海老。

薄皮太夫（うすかわ だゆう）

ドウコクの側近で、三味線を奏でる女妖です。元は花魁で、裏切りによって外道に堕ちました。三味線には悲しい音色が宿っています。モチーフは弁才天とウミウシ。

骨のシタリ（ほねの シタリ）

ドウコクの一味の知恵袋です。多くの知識と経験を持ち、作戦立案を担当します。飄々とした性格で、掴みどころがありません。モチーフは福禄寿とイカ。

腑破十臓（ふわ じゅうぞう）

外道衆のはぐれ者で、剣術の達人です。かつては人間でしたが、戦いへの渇望から外道に堕ちました。丈瑠を好敵手と認め、何度も戦いを挑みます。モチーフは猩々と骨。

筋殻アクマロ（すじがら アクマロ）

三途の川の底に眠っていた謎の外道衆です。策略家で、秘術を使いこなします。地獄を見たいという異常な願望を持っています。モチーフは恵比寿と魚類。

アヤカシ

外道衆が送り込む怪人です。一の目と二の目の二つの命を持ち、倒されても巨大化して復活します。それぞれが異なる能力を持ち、シンケンジャーを苦しめます。

ナナシ連中（ナナシ れんぢゅう）

三途の川底に棲む雑兵です。蛮刀や弓などを使って戦います。大ナナシ連中や大空ナナシなど、様々な種類が存在します。モチーフは珊瑚やイソギンチャク。

ノサカマタ

鯱のような姿をした上級戦闘員です。口からエネルギー弾を放ちます。モチーフは野槌。

ススコダマ

六門船に隠れ住む小さな生き物です。音に敏感で、会話の語尾を繰り返す習性があります。モチーフは毛糸玉。

その他の登場人物

志葉 雅貴（しば まさき）

志葉薫の父親であり、志葉家十七代目当主。

浄寛（じょうかん）

志葉家の菩提寺「天幻寺」の住職。

榊原 ヒロ（さかきばら ヒロ）

牛折神を志葉家当主に託す少年。

榊原 藤次（さかきばら とうじ）

ヒロの祖父。

まとめ

『侍戦隊シンケンジャー』は、個性豊かなキャラクターたちが織りなす、熱い友情と戦いの物語です。侍の誇り、そしてモヂカラという独特な力を使い、外道衆との戦いに挑む彼らの姿は、見る人の心を強く惹きつけます。ぜひ、その世界観を堪能してください。

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