侍道4

『侍道4』の魅力

『侍道4』（WAY OF THE SAMURAI 4）は、スパイク（現・スパイク・チュンソフト）によって製作されたPlayStation 3用のゲームソフトです。本作は、「侍道シリーズ」のナンバリングタイトルの第4作目として、従来のシリーズの良さを受け継ぎつつ、新たな要素も取り入れられた作品となっています。

開発とリリース

本作は、シリーズの過去作品と同じくアクワイアが開発を担当しており、2012年1月には追加要素を含む廉価版『侍道4 Plus』も発売されました。前作『侍道3』と、関連会社が手がけた『喧嘩番長3 全国制覇』の成功を受け、その後すぐに『侍道4』の制作が決定されましたが、詳細情報はしばらく公開されませんでした。その後、様々な展開を経てようやく本作の情報が発表されました。

ゲームの特徴

このゲームは、プレイヤーに自由度の高いゲームプレイを提供します。シリーズの特徴として展開される三つの勢力「外国」「幕府」「攘夷」間での戦いを基に、プレイヤーはそれぞれの選択肢によって物語を進めることができます。また、本作では、グラフィックや演出面の向上に加え、プレイヤーの行動がゲーム内に大きく影響を与える「インタラクティブイベント」の強化が図られました。

特に注目すべきは新システム「生きた証」です。これは、プレイヤーの過去の行動が次回プレイ時に影響を与える要素です。たとえば、前回のプレイで使った武器がNPCに流通したり、主人公が住人として登場することもあります。

もう一つの新しいゲーム要素は「つまらぬものを斬ってしまった」（つま斬り）というアクションです。発動中はキャラクターが高速で敵を攻撃し、敵は一斉に倒れる演出がなされます。このアクションは、つま斬りゲージを溜める必要があり、戦闘において新たなプレイスタイルを生み出しました。

ストーリーと舞台

物語の舞台は、黒船の来航から数年後の幕末時代。港町「阿弥浜」で展開される物語は、外国との交流が進む中、攘夷派と幕府の勢力が対立しています。プレイヤーは、小船で阿弥浜を訪れる主人公となり、さまざまな事件に巻き込まれながら物語が進行します。

ストーリーの中で、英国の大使らや幕府の大老の娘たちとの交流や、攘夷派の過激な行動など、多様なキャラクターと出会い、その中で徐々に自身の道を見つけていくことになります。物語の選択肢によって展開が変化するため、Replay Valueも高いのが魅力です。

登場人物

物語には多様なキャラクターが登場します。主人公を含めて、外国勢力、幕府勢力、攘夷勢力など、各勢力には独自のキャラクター設定があり、関係構築や戦闘においてプレイヤーの選択が直接的に物語に影響を及ぼします。特に、各キャラクターのバックストーリーや個性が豊かで、プレイヤーは感情移入しやすくなっています。

総評

『侍道4』は、プレイヤーの選択によって自由自在にストーリーが展開される点が特に魅力的です。新システムの追加により、プレイヤーの行動がより重視され、リプレイ性も持っています。魅力的なキャラクターたちとの関わりや、独特のゲームスタイルは、この作品を特別なものにしています。もし日本の歴史や武士道をテーマにしたゲームが好きな方には、ぜひプレイしていただきたい一作です。

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