保和

保和は、9世紀前半、具体的には824年から839年までの16年間、南詔で使用された元号です。この元号は、当時の南詔王であった勧豊祐の治世に使用されました。

保和の時代は、南詔が独自の文化を形成し、周辺諸国との関係を深めていった重要な時期です。南詔は、唐の支配から独立した勢力として台頭し、独自の文化や政治体制を築いていきました。この時代は、唐との関係が変化し、南詔が自立の道を歩み始めた時期とも言えます。

勧豊祐の時代は、南詔が安定した統治を行い、国力を高めた時期とされています。保和の元号が使用された16年間は、その安定を象徴する期間であったと考えられます。

保和は、南詔独自の元号であり、中国の他の王朝の元号とは直接的な関係はありません。南詔は、唐とは異なる独自の暦法や元号を使用することで、自国の独立性を主張しました。

保和は、南詔の歴史において重要な元号であり、この時代に南詔は独自の文化を花開かせました。南詔の歴史を理解する上で、保和の時代は欠かせない要素の一つです。

李崇智『中国歴代年号考修訂本』（北京：中華書局、2001年1月） ISBN 7101025129

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