保木卓朗

保木卓朗：世界を制したバドミントンプレイヤー

保木卓朗（ほき たくろう）は、1995年8月14日生まれ、山口県柳井市出身の男子バドミントン選手です。トナミ運輸実業団バドミントン部に所属し、日本代表ナショナルチームの一員として活躍しています。中学時代からペアを組む小林優吾選手との男子ダブルスで、数々の国際大会で素晴らしい成績を収めています。

ジュニア時代からの道のり

保木選手は、富岡第一中学校、富岡高校を経てトナミ運輸に入社しました。中学時代から小林優吾選手とペアを組み、長年にわたってその絆を深めてきました。2015年には全日本社会人選手権で初優勝を果たし、2016年には日本A代表に選出されるなど、着実に実力をつけていきました。

2019年にタン・キムハーがコーチに就任すると、保木・小林ペアの完成度は飛躍的に向上しました。同年の世界選手権では、準決勝で当時世界ランク3位の強豪ペアを破り、準優勝という輝かしい成績を収めました。この頃から、国際大会での成績も目に見えて伸びていきました。

世界への飛躍

2021年は、保木選手にとって飛躍の年となりました。東京オリンピックの出場は逃したものの、その悔しさをバネに、その後の国際大会で目覚ましい活躍を見せます。8月のデンマーク・オープンでは、2回戦で東京五輪金メダリストを破り、そのままの勢いで見事優勝。これが彼にとってワールドツアー初優勝となりました。

9月のインドネシア・マスターズでは、決勝で当時世界ランク1位の強豪ペアに勝利し優勝。その1週間後のインドネシア・オープンでも決勝に進出しましたが、惜しくもリベンジを許し準優勝となりました。そして、12月のBWFワールドツアーファイナルズでは、再び決勝で同じ相手を破り、見事優勝を飾りました。

同年、世界選手権では、快進撃を続け、決勝までの道のりをストレートで制し、男子ダブルス種目において、日本人初の優勝者となりました。

世界ランキング1位、そして現在

2022年5月にはタイ・オープンを優勝、6月のマレーシア・オープンでは、決勝で強豪ペアを破り優勝。そして、9月20日付のBWF世界ランキングで、日本人史上初となる男子ダブルス1位の快挙を達成しました。年末の全日本総合選手権でも、全試合ストレートで勝利し、自身初となる優勝を果たしました。

2023年6月のシンガポール・オープンでは、決勝で世界ランク3位のペアを下し、1年ぶりのタイトルを獲得。9月の中国オープンでは、準々決勝で前週の世界選手権銀メダリストを破り準決勝に進出しましたが、惜しくも敗れました。

常に高みを目指し、進化を続ける保木卓朗選手。今後の更なる活躍が期待されます。


主な成績

世界選手権 優勝（2021年）
BWFワールドツアーファイナルズ 優勝（2021年）
タイ・オープン優勝 (2022年)
マレーシア・オープン優勝 (2022年)
* シンガポール・オープン優勝 (2023年)

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