保田武宏

保田武宏（やすだ たけひろ）は、1935年生まれの日本の演芸評論家です。

経歴

石川県に生まれ、東京大学経済学部を卒業後、読売新聞社に入社しました。地方部、運動部、文化部、芸能部記者を歴任し、編集委員を最後に定年退職。その後、演芸評論家として活動を始めました。

保田氏は、特に落語に対する深い知識と愛情を持ち、多数のレコード、CD、DVDに解説を寄せています。その評論活動は高く評価され、文化庁芸術祭審査委員や国立演芸場花形演芸大賞の審査員を長年務めました。2006年には、国立演芸場40周年記念式典において感謝状を受けています。

著書

保田氏は、演芸に関する多くの著書を出版しています。以下に代表的なものを挙げます。

『東海道落語の旅』こずえ 1976
『中仙道落語の旅』こずえ 1977
『ライブラリー落語事典 東京編』弘文出版 1982
『銀座はやり歌 1925-1993』平凡社 1994
編著『東大落語会編　増補　落語事典』青蛙房1994　(単独増補改訂版、改訂８刷)　※青蛙房は令和元年に廃業
『志ん生全席落語事典 CD & DVD 691』大和書房 2008
『志ん生の昭和』アスキー新書 2009
『登場人物から味わう落語ハンドブック 落語国人別帳』亜紀書房 2013
* 『東都噺家百傑伝 冥土イン・ジャパンの巻』東京かわら版新書 2017

これらの著書からは、保田氏の落語に対する深い知識と造詣がうかがえます。

編著・その他

保田氏は、ビートたけし氏の著書『やっぱ志ん生だな！』（フィルムアート社 2018）において校正協力を務めるなど、多岐にわたる活動を展開しています。

保田武宏は、演芸評論家として、長年にわたり日本の演芸文化の発展に貢献してきました。その評論活動は、落語ファンのみならず、広く一般の人々にも親しまれています。

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