信州ダービーとは？意味をやさしく解説

信州ダービー

信州ダービーとは、長野県に本拠地を置く松本山雅FCとAC長野パルセイロの間で行われる試合の呼称です。両チームの対戦は、地域リーグ時代から特別な盛り上がりを見せており、長野県内におけるサッカー熱の高さを象徴する存在となっています。

概要

2009年まで、両チームは北信越フットボールリーグでしのぎを削り、地域リーグの試合としては異例の盛り上がりを見せていました。特に、松本山雅FCが北信越1部に昇格した2006年以降は、両クラブがJリーグ加盟を目標とするライバルとして、その熱気がさらに高まりました。2007年には、地域リーグの試合でありながら6,000人を超える観客動員を記録し、2011年の日本フットボールリーグでのダービーでは、観客動員が1万人を突破するほどの注目を集めました。

Jリーグ理事の傍士銑太氏は、Jリーグのウェブサイトに掲載されたコラムで、松本市と長野市の長年にわたる地域間の対立が、この盛り上がりに大きく影響していると指摘しています。また、2009年の信州ダービーを題材としたドキュメンタリー映画「クラシコ」が制作され、2010年に公開されています。

両クラブはその後Jリーグに加盟しましたが、2012年から2021年までは所属カテゴリーが異なっていたため、公式戦での信州ダービーは2011年8月の長野県サッカー選手権大会を最後に開催されていませんでした。しかし、練習試合やプレシーズンマッチなどで対戦する機会はありました。2012年12月16日には、両チームでキャプテンを務めた土橋宏由樹選手の引退試合が、信州ダービー初のOB戦として開催され、2-2の引き分けに終わっています。

2022年、両チームがJ3リーグに所属したことで、5月15日にJリーグ初の信州ダービーが開催されました。しかし、2025年3月15日に松本ホームで行われる予定だった試合は、積雪のため中止となっています。

ホームスタジアム

松本山雅FC：サンプロアルウィン
AC長野パルセイロ：長野Uスタジアム

対戦成績

リーグ戦

松本山雅FC：8勝8分6敗
AC長野パルセイロ：6勝8分8敗

その他の公式戦

松本山雅FC：8勝4分4敗
AC長野パルセイロ：4勝4分8敗

※PK戦は引き分け扱い

エキシビジョンマッチ

練習試合は除く。

信州ダービー