信用組合広島商銀

信用組合広島商銀について

信用組合広島商銀（しんようくみあいひろしましょうぎん）は、広島県広島市中区に本店を構える地域密着型の信用組合です。この金融機関は、地域経済の発展をサポートすることを理念に、さまざまな金融サービスを提供しています。金融機関コードは2684で、特に広島を中心に山口、島根、鳥取、さらには四国地方にも営業エリアを広げています。

歴史的な沿革

信用組合広島商銀は、1961年11月に設立されました。設立当初から、地域住民の生活向上を目指し、金融サービスを展開してきました。1999年2月には、山口商銀と島根商銀の事業を譲受し、その結果広島、山口、島根、鳥取の4県に営業区域を拡大しました。

さらに2001年11月には、高知商銀の事業も譲受し、四国4県が新たに営業区域に加わりました。このように、信用組合広島商銀は、他の信用組合との提携や事業譲受を通じて、急速な成長を遂げていきました。

しかし、2009年8月に松江支店が廃止され、広島市安佐南区の古市支店へ事業が譲受けられるなど、経営環境の変化に対応する柔軟な施策も行ってきました。その後も、2016年2月の萩支店廃止や、2017年2月の東支店廃止など、地域のニーズを反映した支店展開が続きました。最近では、2021年2月に宇部支店や岩国支店が廃止され、これらの事業は山口支店や徳山支店、五日市支店に譲渡されています。

ATMサービス

信用組合広島商銀のATM（現金自動預け払い機）は、主に平日に稼働しています。特に「メイプルひろしまネットサービス」と提携している広島県信用組合や他の信用組合と連携しており、指定の時間においては出金手数料が無料となっています。平日8:45から18:00までの時間帯に限り、手数料がかからないため、多くの利用者にとって便利なサービスです。また、セブン銀行のATMも併用でき、こちらでも平日の特定の時間帯に手数料無料での入出金が可能です。

不祥事

信用組合広島商銀は過去に不祥事を経験したこともあります。2013年5月に発覚した事件では、西支店の元職員が顧客の預金から約800万円を横領し、個人や事業に浮き貸しを行ったことが明らかとなりました。これにより、組合は元職員を懲戒解雇し、全額の返済を受けたため告訴には至らないという形で問題が収束しました。こうした出来事は、信用組合としての透明性や信頼性の重要性を再認識させる事例となりました。

結論

地域密着型の信用組合として、信用組合広島商銀はこれからも広島を中心にした金融サービスの提供に努め、地域経済の発展に貢献していくことでしょう。利用者に寄り添ったサービスと共に、厳格な内部管理体制の確立が求められる中で、より良い金融機関を目指して進化していくことが期待されています。

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