信用金庫法

信用金庫法について

信用金庫法（昭和26年6月15日法律第238号）は、信用金庫の制度について定めた日本の法律です。1951年（昭和26年）6月15日に施行されました。

目的

この法律の第一条には、信用金庫が「国民大衆のために金融の円滑化を図り、その貯蓄の増強に資するため、協同組織による信用金庫の制度を確立し、金融業務の公共性にかんがみ、その監督の適正を期するとともに信用の維持と預金者等の保護に資することを目的とする」と明記されています。これは、信用金庫が営利を追求するだけでなく、地域社会や住民の利益に貢献する公共的な役割を担うことを意味しています。

内容

信用金庫法は、信用金庫の運営、組織、事業活動に関する幅広い事項を規定しています。主な内容としては、以下の点が挙げられます。

会員制度: 信用金庫の会員資格、権利義務について定めています。
設立と事業免許: 信用金庫を設立するための手続き、事業免許の申請について定めています。
管理体制: 役員、理事会、総会などの組織運営に関する規定を設けています。また、計算書類の監査や役員の責任についても明確にしています。
事業内容: 信用金庫が取り扱うことができる事業の種類を定めています。
経理: 信用金庫の会計処理、財務状況に関する規定を設けています。
組織再編: 合併、事業譲渡などの組織再編に関する手続きを定めています。
解散と清算: 信用金庫が解散する場合の規定を定めています。
登記: 信用金庫に関する登記手続きを定めています。
その他: 信用金庫代理業、電子決済等取扱業、電子決済等代行業など、関連する業務に関する規定も設けています。

構成

信用金庫法は、以下の章で構成されています。

第1章　総則
第2章　会員
第3章　設立及び事業免許の申請
第4章　管理
第1節　通則
第2節　役員
第3節　理事会
第4節　計算書類等の監査等
第5節　役員等の責任
第6節　支配人
第7節　総会等
第8節　総代会
第9節　出資一口の金額の減少
第5章　事業
第5章の2　外国銀行代理業務に関する特則
第5章の3　全国連合会債の発行
第5章の4　子会社等
第6章　経理
第7章　事業の譲渡又は譲受け及び合併
第8章　解散及び清算
第9章　登記
第9章の2　信用金庫代理業
第9章の3　信用金庫電子決済等取扱業
第9章の4　信用金庫電子決済等代行業
第9章の5 指定紛争解決機関
第10章　雑則
第11章　罰則
第12章　没収に関する手続等の特例
附則

関連事項

信用金庫法に関連する主な項目は以下の通りです。

信用金庫: 信用金庫法に基づいて設立された金融機関です。地域住民のための協同組織として、預金、融資などの業務を行っています。
信金中央金庫: 信用金庫の中央機関です。信用金庫の経営支援、資金調達などを行っています。
* 日本の信用金庫一覧: 日本全国に存在する信用金庫の一覧です。

まとめ

信用金庫法は、信用金庫の制度を確立し、国民の金融円滑化、貯蓄増強、地域社会の発展に貢献するための重要な法律です。信用金庫は、この法律に基づき、地域住民のための金融機関として、重要な役割を担っています。

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