『信長の野望 出陣』は、歴史シミュレーションゲームの金字塔である「
信長の野望シリーズ」の40周年を記念して、
コーエーテクモゲームスよりリリースされたスマートフォン向けアプリです。2023年
8月31日にサービスが開始され、基本プレイは無料で楽しめます(一部アイテム課金あり)。ゲームは位置情報システムを活用しており、プレイヤーは実際に街を歩きながら各地に点在する拠点を制圧し、自国の領土を拡大していくことで全国制覇、すなわち天下統一を目指します。
ゲームシステム
本作の進行は、段階的に解放される様々な機能によって深まります。ゲームを始めたプレイヤーは、まず
メインミッションを進めることで、新しいシステムや遊び方が解放されていきます。
領地拡大の要となるのは
拠点制圧です。マップ上に表示される獲得したい拠点がある場所へ移動し、そのエリアで拠点をタップします。敵勢力の戦力を見極め、手持ちの武将から最適な部隊を編成。兵糧を消費して出陣し、戦闘に勝利することでその区画を自国の領地とすることができます。
新たな武将の獲得は
登用で行います。メインミッション第2章をクリアすると利用可能になり、小判や登用札といったアイテムを使って新たな武将を仲間に加えられます。すでに所持している武将が重複した場合は、その武将の友好度に変換されます。
獲得した領地を豊かにするのが
内政です。メインミッション第3章のクリアで解放され、領地の内政を強化することで兵糧収入の増加など、様々なメリットが得られます。内政施設を強化したり、特定の武将を施設に任命したりすることも可能です。
内政には多岐にわたる施設があります。
市場: 毎日得られる金銭が増加します。
水田: 毎日得られる兵糧が増加します。
資材庫: 民(商人、豪商、農民、豪農)から獲得できる資材量が増えます。
蔵: 商人や豪商から得られる金銭が増加します。
兵糧庫: 農民や豪農から得られる兵糧が増加します。
足軽/弓/騎馬/鉄砲練兵所: それぞれ対応する兵種の全部隊を強化します。
取引所: 資材を消費して兵糧を入手できます(強化はできません)。
湯治場: 武将を配置することで友好度を獲得できます。
神社: 奉納を行うことでおみくじ券が得られ、「出陣神社くじ」を引けます。
採掘場: 毎日得られる資材が増加します。
狩場: 毎日得られる武将経験値が増加します。
メインミッション第5章をクリアすると、プレイヤーは
本拠を建設できるようになります。本拠に隣接する区画は、
遠征機能を使って、実際にその場所へ行かずとも兵糧を消費することで領地化することが可能です。
歩行距離に応じた遊びとして
歴史紀行があります。これはプレイヤーが歩いた距離に応じて、
東海道五十三次や
中山道六十九次といった歴史的な街道の踏破を追体験できる機能です。
マップ上の
名所や
名城は、タップして訪れるか、その所在地を領地化することで
名所録・名城図鑑に登録されます。実際にタップして訪問した際には、特別な報酬が得られることもあります。
派遣もまたメインミッション第5章で解放される機能です。フィールド上に存在する、タップ範囲外にあるスポットに武将を派遣することで、報酬を獲得できます。自国の領地内にあるスポットに派遣した場合、得られる報酬量が増加します。派遣にかかる時間は、特定のアイテムを使うことで短縮できます。
派遣できるスポットには以下のような種類があります。
農民: 兵糧を獲得できます。領地内であれば追加で資材も得られます。
豪農: 農民の報酬に加え、内政施設の強化に必要な指南書を獲得できます(アイコンが光って見えます)。
商人: 金銭を獲得できます。領地内であれば追加で資材も得られます。
豪商: 商人の報酬に加え、指南書を獲得できます(アイコンが光って見えます)。
武将: 派遣した武将の友好度を獲得できます。出現する武将は地域によって異なります。
早馬: 実行中の遠征にかかる時間を短縮できます。
野盗: 武将経験値と民忠経験値を獲得できます。
フィールドマップ上の
野戦場アイコンをタップすると、敵部隊との
野戦に挑めます。野戦に勝利すると、武将経験値や装備品を獲得できます。
他の位置情報ゲームと比較して特徴的なのが
委任機能です。この機能を使えば、画面を常に見ている必要なく、農民や商人、武将、早馬、野盗といったスポットへの派遣や野戦を自動的に実行できます。これにより、移動中もある程度スムーズにゲームを進めることが可能です。また、一般的に位置情報ゲームにある移動速度による操作制限も比較的緩やかな設定となっています。
ゲームの進行をサポートするオリジナルキャラクターも登場します。プレイヤーの案内役として純真で献身的な「はつほ」、楽市で父親の店を手伝う商人気質の看板娘「ふみ」などがプレイヤーを支えてくれます。