修羅の門

修羅の門

『修羅の門』は、川原正敏による日本の格闘[[漫画]]。1987年から1996年まで『月刊少年マガジン』で連載され、その後『修羅の門 第弐門』として2010年から2015年まで連載されました。単行本は累計3000万部を突破し、1990年には講談社漫画賞少年部門を受賞しています。

あらすじ

物語は、千年に渡り不敗を誇る古武術・陸奥圓明流の継承者である陸奥九十九が、陸奥圓明流が地上最強であることを証明するため、様々な強敵と闘う姿を描いています。九十九は、空手、異種格闘技、プロボクシング、総合格闘技など、様々な格闘技の強豪たちと対決し、その強さを証明していきます。

第一部では、陸奥九十九は、神武館との対戦や全日本異種格闘技選手権への出場を通じて、その実力を示します。第二部では、アメリカに渡り、プロボクサーとしてヘビー級王座統一トーナメントに参戦し、優勝を果たします。第三部では、ブラジルに舞台を移し、総合格闘技大会ヴァーリ・トゥードで優勝。ケンシン・マエダとの対戦を経て、消息を絶ちます。

『修羅の門 第弐門』では、九十九不在の中、圓明流の技を使う覆面格闘家が現れ、九十九の再来ではないかとの噂が立ちます。その後、九十九自身も姿を現し、総合格闘技大会「兵」に参戦。台湾の暗殺者一族「呂家」との闘いを繰り広げます。

連載経緯

前作『あした青空』での格闘シーンが好評だったことを受け、編集部からの打診により本作が制作されました。連載当初は、日本を舞台に実戦空手との対戦や異種格闘技大会が描かれましたが、後に舞台をアメリカに移しプロボクシングへの挑戦、ブラジルでの総合格闘技大会へと展開していきました。

しかし、第四部ではストーリー展開や描写に対する否定的な意見が多く寄せられ、作者の川原正敏は落胆し、無期限の連載休止を発表。その後、『海皇紀』の連載を経て、『修羅の門 第弐門』として14年ぶりに連載が再開されました。

評価

本作は、その格闘描写の迫力や、陸奥圓明流という架空の古武術の設定などが高く評価されています。また、格闘[[漫画]]家の板垣恵介は、第四部におけるグレイシー柔術の描写を絶賛しています。

ゲーム

過去に2度ゲーム化されています。メガドライブ版は原作第二部までを題材にしたコマンドバトル式のアドベンチャーゲームで、原作ストーリーを忠実に再現しています。プレイステーション版は3Dポリゴン方式の対戦型格闘ゲームですが、ゲームとしての完成度は低いと評価されています。

派生作品

本作と世界設定を共有する派生作品として、『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』や『修羅の門異伝 ふでかげ』などが執筆されています。

陸奥圓明流外伝 修羅の刻: 過去の陸奥圓明流の使い手が歴史の影で活躍する様を描いた歴史物。
修羅の門異伝 ふでかげ: 川原の出身地広島県を舞台としたサッカー漫画。

『修羅の門』は、格闘[[漫画]]ファンのみならず、多くの読者を魅了し続ける作品です。

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