修飾語

修飾語とは

修飾語（modifier）とは、言語学において、文中の要素を修飾する語や句を指します。修飾語は、文の意味をより具体的にしたり、詳細な情報を加えたりする役割を果たします。

修飾語の種類

修飾語は、主に以下の2種類に分類されます。

連体修飾語

連体修飾語とは、体言（名詞や代名詞）を修飾する修飾語のことです。

例:
「青い空」の「青い」は、名詞「空」を修飾する連体修飾語です。
「窓のそばに立っている少年」の場合、「窓の」は名詞「そば」を、「立っている」は名詞「少年」を修飾する連体修飾語です。また、「窓のそばに立っている」は「少年」の連体修飾部となります。

連体修飾語の特徴:

連体修飾語と、それを受ける体言が組み合わさって名詞句を形成します。
上記の例では、「窓のそば」、「立っている少年」、「窓のそばに立っている少年」がそれぞれ名詞句です。

連体修飾語になる品詞:

形容詞（例: 青い）
名詞+格助詞（例: 窓の）
動詞の連用形+接続助詞+補助動詞（例: 立っている）

連用修飾語

連用修飾語とは、用言（動詞、形容詞、形容動詞）を修飾する修飾語のことです。

例:
「彼は非常に勇敢だ」の「非常に」は、形容動詞「勇敢だ」を修飾する連用修飾語です。
「そばに仁王立ちで立っている」の場合、「そばに」と「仁王立ちで」は、それぞれ動詞「立っている」を修飾する連用修飾語です。また、「そばに仁王立ちで」は「立っている」の連用修飾部となります。

連用修飾語の特徴:

連体修飾語が連用修飾語に係る場合、それらを含めて連用修飾部となります。
上記の例では、「窓のそばに立っている」の「窓のそばに」が、「立っている」の連用修飾部です。これは、「窓の」が連用修飾語である「そばに」に係るためです。
連用修飾語（または連用修飾部）と、それを受ける用言（または活用連語）の連体形が組み合わさって連体修飾部を形成します。
上記の例では、「そばに立っている少年」の「そばに立っている」が、「少年」の連体修飾部です。

連用修飾語になる品詞:

副詞（例: 非常に）
名詞+格助詞（例: そばに、仁王立ちで）
その他、副詞的な働きをする語句

補足:

「跳ねるように」のように、助動詞「ようだ」の連用形を伴って、1文節で動詞を修飾する場合も連用修飾語となります。

まとめ

修飾語は、文の構成要素として非常に重要な役割を果たします。連体修飾語と連用修飾語の違いを理解することで、文章の構造をより深く理解することができます。文章を作成する際や、文章を読み解く際に、これらの知識を活用しましょう。

関連項目

文法
* 文の成分

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