俳協ボイスアクターズスタジオ

俳協ボイス：プロの声優・ナレーター養成の礎

俳協ボイスは、東京俳優生活協同組合（俳協）が運営する声優養成所です。かつては俳協ボイスアクターズスタジオという名称で知られていました。東京都新宿区上落合にある俳協の上落合事業所（通称：TACCS1179）にレッスンスタジオを構え、本格的な声優・ナレーター育成に力を入れています。

厳しい選考と充実したカリキュラム

16歳から38歳までを対象に、春と秋の年2回、受講生を募集しています。半年間という集中的なトレーニング期間では、週1回のペースでレッスンが行われます。カリキュラム内容は、発声・滑舌といった基礎的な訓練から、演技指導、マイクパフォーマンス、さらには業界の動向に関する知識習得まで多岐に渡り、プロとして必要なスキルを総合的に育成することを目指しています。

養成課程修了後には、プロダクションクラスへの進級をかけた厳しい審査が行われます。この審査に合格した者だけが、さらに半年間の上級クラスへと進むことができます。そして、上級クラス修了後にもう一度審査が行われ、合格者には俳協への所属という栄誉が与えられるのです。このように、俳協ボイスでは、高いレベルの実力と強い意志を持った人材育成に重点を置いています。

多様な活躍の場を開く

俳協ボイスは声優養成所として知られていますが、卒業生は声優の道だけでなく、ナレーターとしても活躍する卒業生も多いのが特徴です。卒業生の活躍分野の幅広さは、俳協ボイスの教育課程が、声優・ナレーター双方に必要な基礎能力をバランス良く育成していることを示しています。DJ.ナイク氏、佐藤アサト氏、夕城千佳氏、柳沢真由美氏など、数々の著名なナレーターを輩出している点も、俳協ボイスの大きな強みと言えるでしょう。

充実した講師陣

俳協ボイスの講師陣には、俳協設立メンバーである中村正氏や、俳協演劇研究所の第1期生である小野田英一氏など、演劇や芸能界で長年活躍してきたベテランたちが名を連ねています。彼らの豊富な経験と専門知識は、受講生にとって貴重な財産となることでしょう。実践的な指導によって、受講生はプロとしての意識とスキルを磨いていきます。

多くの著名な声優を輩出

数多くの著名な声優を輩出していることも、俳協ボイスの大きな魅力です。関智一氏（第1期生）、諏訪部順一氏（第8期生）、岸尾だいすけ氏（第12期生）、大原さやか氏（第11期生）、佐藤利奈氏（第19期生）など、第一線で活躍する人気声優が、俳協ボイス出身者として名を連ねています。これらの実績は、俳協ボイスの教育システムの高さと、卒業生たちの高いポテンシャルを示すものと言えるでしょう。男性、女性の卒業生共に、数多くの著名な声優を輩出していることは、俳協ボイスの教育内容の質の高さを物語っています。

まとめ

俳協ボイスは、厳しい選考と充実したカリキュラム、そして経験豊富な講師陣によって支えられた、質の高い声優・ナレーター養成所です。数々の著名な声優・ナレーターを輩出してきた実績と、プロ意識の高い人材育成への取り組みは、多くの志望者にとって魅力的な存在となっています。将来、声優やナレーターとして活躍することを目指す人々にとって、俳協ボイスは大きな可能性を秘めた第一歩となるでしょう。

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