俳壇

『俳壇』は、1984年6月に本阿弥書店から創刊された月刊の俳句総合誌です。角川書店の『俳句』の元編集長であった本阿弥秀雄氏が、本阿弥書店を設立し、自ら編集発行人として創刊しました。

創刊当初より、その編集方針として、斬新な企画への積極的な取り組みと、俳句の世界におけるフェアな立場の堅持を編集後記で明確に表明していました。この姿勢は、俳句界に新風を吹き込むものとして注目されました。

1987年からは、俳句界の新たな才能を発掘・育成することを目的に、新人賞として「俳壇賞」を創設しました。この賞は、俳句の分野で優れた業績を上げた新人作家に贈られ、俳壇における登竜門としての役割を担っています。

また、毎年、臨時増刊号として『俳壇年鑑』を発行しており、その年の俳句界の動向をまとめた資料として、多くの俳句愛好家や研究者に利用されています。

本誌の内容は、多岐にわたります。特集記事では、特定のテーマに焦点を当て、深く掘り下げた内容が提供されます。評論のコーナーでは、現代俳句の動向や、過去の俳句作品の再評価など、多角的な視点からの分析や批評が展開されます。随筆のコーナーでは、俳人や俳句愛好家による、俳句にまつわるエッセイが掲載されています。読者投稿作品のコーナーでは、一般読者から寄せられた俳句が掲載され、読者間の交流の場となっています。

『俳壇』は、A5判で発行されており、公称発行部数は1万8000部です。毎月14日に発売され、全国の書店やオンライン書店で購入することができます。

俳句の世界における重要な情報源として、また、俳句愛好家にとって欠かせない存在として、その役割を果たしています。俳句に興味のある方にとって、有益な情報を提供し、俳句の世界をより深く楽しむための一助となるでしょう。

外部リンク

公式サイト - ウェイバックマシン（2005年12月18日アーカイブ分）

全国書誌番号

00040938

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