俺たち賞金稼ぎ団

映画『俺たち賞金稼ぎ団』

『俺たち賞金稼ぎ団』は、2014年5月10日に東映系で公開された日本の映画作品です。本作は、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズの主演俳優のステップアップを目的とした「TOEI HERO NEXT」プロジェクトの第4弾として制作されました。

概要

本作には、『獣電戦隊キョウリュウジャー』の主要キャスト6名（竜星涼、斉藤秀翼、金城大和、塩野瑛久、今野鮎莉、丸山敦史）が出演し、過去のスーパー戦隊シリーズに出演した俳優も多数共演しています。

監督は『獣電戦隊キョウリュウジャー』のメイン監督を務めた坂本浩一、脚本はヨーロッパ企画の酒井善史が担当。また、ヨーロッパ企画の上田誠が脚本監修として参加しています。撮影期間はわずか11日間という短期間で制作されました。

2015年12月には、一部キャストを変更し、映画の続編となる舞台版が上演され、2017年2月にはさらに続編となる舞台も上演されました。

あらすじ

物語は、2014年1月、デーボス軍の攻撃により地球が滅亡の危機に瀕している世界を舞台に展開します。キョウリュウジャーがデーボス軍と戦う裏で、警察官の青木純蔵は、どうしても解決したい事件がありました。

青木は、同級生で劇団「バズーカ」の主宰である金原寿朗に、ある事件の容疑者である安藤リコの捜索を依頼します。金欠で劇団の自主公演を控えている金原は、リコに懸けられた300万円の報奨金を知り、依頼を引き受けます。こうして劇団員たちは、賞金目当てで捜査を開始することになります。

一方、就職活動中の赤井達也は、面接会場へ向かう途中で体調を崩し、ファミレス「タイガーボーイ」へ駆け込みます。そこで偶然居合わせた金原に、赤井は奇妙な姿を見られてしまい、目をつけられてしまいます。赤井は「バズーカ」の劇団員たちに狙われることになり、騒動に巻き込まれていきます。

登場人物

赤井達也

1991年7月3日生まれの22歳。ヒーロー好きのオタク大学生で、就職活動には身が入らない。一人暮らしの部屋にはヒーローのポスターが飾られている。憧れのヒーローが憑依するとイケメンになるが、強くはない。その性格から「バズーカ」に無理やり入団させられ、「憑依の役者」と呼ばれる。

黒田賢

「バズーカ」の劇団員。乙女心の持ち主で、緑慎太郎に恋心を抱いている。極度の人見知りで声が小さく、緑を通して周囲と会話する。妄想好きで、「妄想の役者」という異名を持つ。

青木純蔵

金原に安藤リコ関連の事件の捜査を依頼した警察官。情に流されやすく、「感動の役人」と呼ばれている。役作りのため、金城は交番に通い警察官の言動を研究した。

緑慎太郎

「バズーカ」の劇団員。役作りを完璧にこなすストイックな性格。話術も巧みだが、短気で誰にでも手を出してしまう。「切れ者の役者」という異名を持つ。

桜川カオリ

「バズーカ」の劇団員で現役女子高生。ドSな性格で、「ドSの役者」と呼ばれる。窮地に陥ると女の武器を使うツンデレキャラ。劇団主宰の金原に弱みを握られている。

金原寿朗

「バズーカ」の主宰。脚本から演出まで劇団の全てを手掛ける。「傑作の役者」と呼ばれる。普段は兄貴分だが、脚本を書くと人が変わる。エネルギッシュな性格で、速筆で脚本を書き上げる。

安藤リコ

1年前から逃亡中の放火殺人事件の容疑者。被害者は実母で、300万円の報奨金が懸けられている。恋人である堂島ワタルとの間に子供がいる。

堂島ワタル

安藤リコの恋人。リコとの間に子供がおり、現在は子供の面倒を見ている。事件の重要人物であり、秘密を抱えている。

安藤さおり

1年前に起きた放火殺人事件の被害者で、安藤リコの母親。

馬場昭一郎

「バズーカ」の捜査線上に浮かんだ謎の男。足を引きずっており、スケベ。安藤さおりと接点があるらしい。

赤井辰秀

赤井達也の父親。息子とは対照的にしっかりとした性格。

米良麗子

デーボス軍によって滅亡の危機に瀕している世界の状況を報道するニュースキャスター。名前は、演じた平田が過去に出演した『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の役名に由来。

針本健太

ファミレス「タイガーボーイ」に押し入った強盗。青木と金原の目の前で赤井を人質に取ろうとする。名前は、演じた山本が過去に出演した『忍風戦隊ハリケンジャー』に由来。

澤村蓮治朗 / ヘルズフェイス

劇中劇『ヘルズフェイス』の主人公。普段はヘルメットを被っている。変身すると人間の顔になる。ヒーローオタクの赤井に影響を与えている。名前は、演じた相馬が過去に出演した『侍戦隊シンケンジャー』に由来。

後場妙子

安藤さゆりが働いていたスーパーの下着売り場の店員で、さゆりの元同僚。さゆりに関する重要な情報を持っている。

恩田剛

後場妙子が働くスーパーの写真屋店員。赤井が初めて芝居をした相手。名前は、出演した海老澤が過去に出演した『炎神戦隊ゴーオンジャー』に由来。

風間静香

安藤リコの親友で、重要な手掛かりを持つ。名前の由来は、山崎が過去に出演した『轟轟戦隊ボウケンジャー』の役名。

出掛井啓太

赤井が面接を受ける不動産屋の社員。常に笑っている。名前の由来は、刑事と警察。

キャスト

赤井達也 - 竜星涼
黒田賢 - 斉藤秀翼
青木純蔵 - 金城大和
緑慎太郎 - 塩野瑛久
桜川カオリ - 今野鮎莉
金原寿朗 - 丸山敦史
安藤リコ - 杉本有美
堂島ワタル - 山田裕貴
安藤さゆり - 斉藤レイ
馬場昭一郎 - 榊英雄
米良麗子 - 平田裕香（友情出演）
針本健太 - 山本康平（友情出演）
澤村蓮治朗 / ヘルズフェイス - 相馬圭祐（友情出演）
後場妙子 - 小宮有紗（友情出演）
恩田剛 - 海老澤健次（友情出演）
風間静香 - 山崎真実（友情出演）
出掛井啓太 - 伊藤陽佑（友情出演）
赤井辰秀 - 山下真司（特別出演）
諸田敏（カメオ出演）
島津健太郎
清家利一
下園愛弓

スタッフ

製作 - 鈴木武幸、間宮登良松、木下直哉、松田英史
企画 - 白倉伸一郎、加藤和夫
プロデューサー - 大森敬仁、中野剛
脚本 - 酒井善史
脚本監修 - 上田誠
音楽 - 三澤康広
撮影 - 百瀬修司
美術 - 福澤勝広
照明 - 太田博
装飾 - 大庭信正
録音 - 山口満大
編集 - 須永弘志
アシスタントプロデューサー - 沖拓史
助監督 - 伊藤良一
ラインプロデューサー - 樫崎秀明
製作プロダクション - 東映東京撮影所
配給 - 東映
製作 - 東映、東映ビデオ、木下グループ、東映エージエンシー
監督・アクション監督 - 坂本浩一

主題歌

「Shiny Road」
作詞 - ペンネとアラビアータ
作曲 - オノタクミ&uuluul
編曲 - ペンネとアラビアータ
歌 - PASSPO☆

DVD

2014年7月11日に東映ビデオより発売。

映像特典

メイキング
NG集
ヘルズ・フェイス・バトル・コレクション
特報・劇場予告編
TVスポット
チーム信号機劇場
ポスタービジュアル

初回限定特典

オリジナルステッカー

舞台版

2015年と2017年に計2作がシアター1010で上演。映画版と同じく、スーパー戦隊シリーズの出演者が多数出演。

舞台『俺たち賞金稼ぎ団』

2015年12月4日から9日まで、シアター1010で上演。

舞台『さらば俺たち賞金稼ぎ団』

2017年2月16日から22日まで、シアター1010で上演。舞台『俺たち賞金稼ぎ団』の続編。

キャスト一覧

映画版と一部共通で、斉藤、金城、丸山は3作全てに出演。

主なスタッフ

脚本 - 酒井善史
演出 - きだつよし
アクション監修 - 坂本浩一

主題歌

「WE ARE BOUNTY ACTORS!」
作詞 - 劇団バズーカ
作曲 - Kanon、松田貴志
歌 - 伊勢大貴

外部リンク

[舞台『俺たち賞金稼ぎ団』公式サイト](https://www.nelke.co.jp/stage/oretachi_shoukin/
舞台『さらば俺たち賞金稼ぎ団』公式サイト
TOEI HERO NEXT (@TOEIHERONEXT) - X（旧Twitter）

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